いちごみぞれアイス

恩師の1人が亡くなった。
昨日の投稿でも少し触れたけど
1日経ったら、寝たらいつも大抵の事は良くなるから今回もそうだろうと思ったけど 余計に悲しくなってしまった。

余計に鮮明に、詳細に、後悔や思い出が押し寄せてきて
どうしたらいいかわからなくなって
同じく亡くなられた恩師に部活でお世話になった友人1人にのみ思わずLINEしてしまった

彼女もそれはもう驚いていて、(病気だけど、本当にまだ若いと思うし。)
でも2人で色々と話したり整理したりしてるうちに泣けて泣けて仕方なくなってきた

もう成人したし、大人になったから
人前で泣きたくない
泣いたとしても、声を上げて泣きたくない
親の前とか特に無理!

最近はそんなふうに思っていて、「泣いた」ことがココ最近なかった。「泣ける」ことはあっても、涙が無性に溢れて止まらない、なんてことは最近無かったのである。

今日は久しぶりの休みで、家に1人
眼鏡をつけていたら、高校まで先生と交わしていた文通のはがきの文字が鮮明に見えてきて
それが刺さって抜けなくて
できれば今は見たくなくて眼鏡をとった
取って思い切り泣いた。
よく言うけれど本当に、泣いたら少しスッキリした。

これで「もっと早く会うべきだった」とか「文通を忙しいからと言って辞めなきゃ良かった」という後悔は流れ落ちたわけではないし、
100%スッキリした訳では無いけれど
悲しみの体積は少し減らせることができた。

私は昨日からずっと、泣きたかったのだ。
自分が何がしたいのか、何を思ってるのかずっとわからなくてその複雑さにモヤモヤしていたけれど、単純なことだった。
思いっきり悲しんで泣きたかった。それだけのこと

こういう悲しみを文章や作品で消化するのを傍から見たらあまりよく思わないというか あまりにもな美化だと思う人もちらほらいるかもしれないけれど、いきなりの大きすぎる感情にどうやったら向き合えるのかわからない人(私は未だにそうだったりする)はこうして表現で噛み砕いてゆっくり消化していくしか、ないのだと思う。今は。

昼間思いっきり泣いて、今こうして文章に起こしたら落ち着いてきた。
落ち着いて、受け止められてきた。

暖かくなったらお線香を送りに行きたいと思う。佳い春となりますように

部活の先生からの差し入れ、当時の私たちからしたら今どきのアイスではなかったけれど
どこか特別である意味新鮮で 美味しかった記憶
そういうものを心の隙間に詰めて、持って、歩いて大人になってゆく

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