8/24(月)晴

自分がもう関わらないと思うと急速にプロジェクトへの関心を失う。どうせいつものように不穏分子をあぶり出し(今回はダミーパンデミックだった)、相当数を洗民した後、少数の不満分子を残しておき大衆をガス抜きする、という流れはかわらない。
洗民過程で教育プログラムに組み込まれる若年者がいるという噂を聞いたことはある。
事実だとしてもあの人はもう若くはないからな。

夕方、監視者にそういえば私はテレビを見ても良いのかと尋ねたら、階級を剥奪されたわけではないので、見ても良いと言う。テレビでは所詮二級以下の情報しか流れないので。私は勝手に勘違いしていたが、書物の場合も、いちいち検閲が必要になるが煩瑣な手続きに耐えさえすれば一級品以外はいずれは手に入るらしい。

これからテレビと本で暇潰しをして生きて行く人生になりそうだ。

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