家事からやってる感をなくそう！

やり直しせず、「そうじゃない感」を気づいてもらう

家族がせっかく手伝ってくれたのに、「ちがう、そうじゃない」っていうの多いですよね。

子供と出かけてくれたのは良いけど、持っていったバッグを使用済みのおむつも濡れた水着も入ったまま放置したり、料理したあと片付けずにそのままだったり。洗濯物がしわくちゃのまま干されていたり。干してなかったり。

イラッとしながら ついやり直してしまいますが、それ、やらなくて良いように思います。学ぶ機会を奪ってしまうから。

干してなくて臭くなっちゃったら洗濯しても臭さがぶり返すのを我慢して使うか、新しいのを買うしかなくなります。
一人暮らしだったらそうするでしょう？
「それって私のせい...じゃないよね！」って言ってもいいと思うんですよね。

毎日の家事に「やってる感」は不要です

私たちプロ家事プレイヤーは時間で結果を売っています。お客様のご希望にもよりますが、プロなので日々完成度、スピードを追求します。

ですが、ご家族での家事は出来る限り手抜きを推奨します。幸せを感じるには時間が必要だから。

それに「しっかりやってます！」っていう家事だと他の家族が手を出しにくい。

それより皆がチョイチョイ一部分だけやれるスキがあったほうがいいのです。
洗濯物を干す時、どうやってます？スーパーや日用品店で売ってるクリップがダーっと並んでるのとか傘の骨みたいなハンガーに『アイテム別に』干してませんか？私もかつてはアイテム専用の物干しツールに美しく色別アイテム別とかで並べては満足感に浸っていましたが、取り込んで片付けるのが面倒くさい。ある日取り込みながら思いました。

『もしかしたら全部ハンガーがいいのかも？』

家族の自立を促す（？）人別化

パパはパパの、ママはママ、お姉ちゃんはお姉ちゃん、弟は弟、と
『人別で』ハンガーに分けたほうが片付けやすいし、
パパや自立しはじめた子供には 自分の分だけ取り込んでもらうこともできます。

一個のハンガーに
パパの肌着シャツとパパのパンツ、
ママの部屋着とブラジャーを一緒に掛けます。
弟やお姉ちゃんがスポーツや部活をしているならそれに使うものはウエアも小物も同じ場所に干したほうが 忘れ物も少なくすみ合理的。
ソックスやハンカチなどハンガーに引っ掛けられないものはハンガー＋洗濯バサミで。その人のハンガー群に干します。

この仕込みをしながら干せば、それぞれ必要な人が必要なタイミングで自分の服を取り込めます。自分が使ったものが洗濯されて自動的にいつもの引き出しに戻っている、なんて前提が間違いなのです。

パートナーの作る、たまのお料理って美味しいですよね！

家族の幸せの風景の一コマです。ところがその後 油まみれの調理道具が山積みに...？ 主婦だから不満を飲み込みながら食洗機に入れますか？ 理不尽に思うのでしたら 担当のシェフが仕事を最後までやり遂げるまで残し、気が向いたときにでも片付けてもらってもいいのかもしれません。

それより「おいしかったから片付けは『手伝う』ね？」と一緒にハッピーに取りかかれればいいですね。

お風呂の入り方を洋式にしましょう

初出張の滞在先のホテルで体験して「これは合理的！」と目から鱗が落ちました。それからシャワーを浴びるのも体を洗うのもバスタブの中。そうすれば全員が入浴を終えたあとしなくてはならない掃除の手間を大幅に減らすことができます。普段はシャワー、よほど液体に浸かりたい気分の時だけ身を横たえて自分が埋まるだけの量を溜めて入ります。

家族みんなが出来る楽ちんレベルに

洋式バスなら子供にも入ったあとに、バスタブを洗わせる習慣を教えることができます。付いたばかりの汚れなら、バスタブの内側を掃除するのに掃除用のスポンジもバス専用の洗剤も不要です。体を洗う石鹸とタオルでさっと撫で、シャワーをかければ終わり（高級な石鹸をお使いでしたら 洗濯洗剤を濡れタオルに2-3滴垂らしましょう）。

フェイスタオル（バスタオルではなく）で身体を拭いたらそのままバスタブ周りの水滴を拭きあげ、さっき使った石鹸付きタオルと洗濯機に入れ、家族分が投入されたら洗濯〜乾燥までセットで終了です。 タオル類は乾燥機で高熱処理するので衛生的に問題はなく、洗剤も柔軟剤もなしでいつもフカフカ。さえない掃除道具を置きっぱなしにする必要もなくなります。

洗面所やトイレも同様に。道具を出したら片付けなくちゃならないので、そこにあるものでサッと（詳細略）

使ったあとのこれら水回りのお手入れは家事というより次に使う人へのマナーの範疇、どれも3分以内でできます。お子さんたちにとっても将来独立したときに幸せな家庭を築くための決定的スキルとなることでしょう。
お掃除の達成感はいとも簡単に脳内にドーパミンを分泌させます。
それは生活、仕事、勉強、全てにおいてポジティブな効果をもたらします。

少々絵に描いた餅っぽくなってます？
ウチの子のことを振り返っても実際は難しいですよね（笑）

誰かが自分の身の回りのことをしてくれている安心感も家族にとっては大切なのです。助け合うことこそ愛着や絆になります。してあげる機会もしてもらう機会もなくなれば寂しいもの、せいぜい20年位のことですし。

そう考えれば家事量のピーク時期は人生の中で一時的です。家が汚いのは自分の頑張りが足りないのではありません。手に負えないのでしたら、私達がお手伝いしますのでいつでも呼んで下さい！