明日こそ幸せになるって思ってた。

こんばんは。今日もお疲れ様です。
コンサル界隈の片隅で管理職まで昇格し、海外で就職することもできて、たぶんSNSで見かけたら羨むようなキラキラした経歴は字面上書ける気はしています。でも、不思議なくらいに幸福感はついてきていないです。

年収やそれに支えられた住環境など、自分でもどこに不満を抱いているのかわからない、でも実際に幸福度の変化を感じられない。

今日は、最近抱えていたモヤモヤを言語化して、楽にしてくれた本を皆さんにもご紹介したいです。
オリバー・バークマンの「限りある時間の使い方」

未来に対する過剰な幻想を、楽しみの先送りをやめて、初めてリラックスして人生を生きることに目を向けられるのではないかという問題提起です。

人生は80年としても4,000週間しかないそうです。
既に4割くらい通過してしまっているので、これを書きながら焦る気持ちもありますが、この焦りも含めて楽しめるようになりたいと思います

この本の魅力とは?

以下の2か所が特に印象的でした。

「いつか何かをしたら」というマインドの人は、まだ大事なことが達成されていないせいで現在の自分が満たされないのだと考える。問題が解決しさえすれば、人生は思い通りに動き出し、時間に遅れることなくゆっくり生きられると思っている。

限りある時間の使い方 人生は「4000週間」あなたはどう使うか? | オリバー・バークマン

なぜ毎日毎日、プロジェクト完成のために、出世するために、あるいは早くリタイアするために時間を犠牲にしなくてはならないのだろう。
------中略------
誰もここにいない。誰もそこにたどり着けない。誰も人生を生きていないんだ。

限りある時間の使い方 人生は「4000週間」あなたはどう使うか? | オリバー・バークマン

非常に耳が痛いです。
最初の仕事の時は、「まずはとにかく量をこなさないと質はついてこない」と指導されて、平日に夕食を会社で食べるのは当然でしたし、休日出勤も毎月のようにありました。お陰で非常に速いタイミングで最良の大きな仕事を任せてもらえるようになりました。

コンサルタントに転職後も、ネットに記載されているような「平均昇格年数」や「平均年収」と毎年にらめっこして、そこに書かれた普通から振り落とされないようにしがみついて。

明日に楽をするためにと仕事に関連する読書や資格の取得を続けて、なんとか平均通りに管理職まで昇格しました。

そして今、日本を出て海外で引き続き管理職として働いています。
ここまで、自分で書いていても経歴上は非常に奇麗に見えます。
でも、自分でも驚くほどに、幸福感はあまり変わらず、常に何かに追われているような焦燥感が拭えないです。実際、パニック障害になってしまったのも管理職に昇格した後です。
今でも、仕事のことを考えると脈拍が100を超えることが度々起こり、落ち着くのに苦労しています。

年収やそれに支えられた住環境など、自分でもどこに不満を抱いているのかわからない、でも実際に幸福度の変化を感じられない。

そんな時に、一歩立ち止まってそもそも評価の仕方を変えるべきだと教えてくれた一冊です。

まさに読んでいる途中、この記事も、「明日になったら忙しくてきっと書かなくなるだろうな。」と思い、読書中の熱量そのままで殴り書きしています。

同じようにどこか閉塞感を抱いている方に、明日のための努力で走り続けている方にこの本が届いて、少しでも肩の力を抜いて、心穏やかに過ごして頂けたら幸いです。

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