管理職で「いい人」の振りしても、誰も幸せにならなかった。

こんばんは、本日もお疲れ様です。
鬱気味で内向的なコンサルさんです。

今日は、管理職としての経験から、特にチーム内でのタスク割り当てに関する私の失敗と、それから得た教訓を共有したいと思います。

チームリーダーとしての挑戦

30歳のタイミングで、管理職(コンサルにおけるManager)に昇格しました。役割や規模としては、2名の作業を監督しつつ、2-3か月程度で市場調査を行うようなイメージです。

当初、私は周囲に対して遠慮がちで、人に仕事を依頼することが非常に苦手でした。自分でも出来る・自分の方が上手くできると思っていることを、他の方にわざわざやってもらうというのが、役割の違いではなく偉そうな上下関係を築いているように感じてしまったんですね。ワークライフバランスへの意識が高まる中で、メンバーに対して定時でサクッと帰れる職場を提供して、「いい人」と思われたかったのかもしれないです。

そのため、そうした自分の心理的抵抗を抑えるために、「自分がチームの中で最も多くのタスクを抱え、一番忙しい状態を保つ」ことで、他のメンバーに仕事を任せる前にまず自分の働く姿を見せて信頼を勝ち取ろうという方向に判断が働いてしまいました。

このアプローチが、一時的には負担を軽減しているように思えましたが、実際には多くの問題を引き起こしていました。

直面した問題

私が多くのタスクを一手に引き受けた結果、2名のメンバーに関しては当然作業負荷が低くなり、楽に、楽しそうに働いてくれていました。在宅勤務なのを良いことに、ワーケーションをしていたりしてそれを楽しそうに報告してくれていました。

ただこの分担では、当然ながら私自身がボトルネックとなり、結果としてチームの効率は大きく低下したのです。
さらに、チームメンバーに適切な経験ややりがいを提供する機会も失われ、チームの成果も、メンバーの職業的成長も阻害されてしまいました。

おそらく、メンバーのことを正しく仲間だと思えてなかったんですよね。
自分が守るべき相手であったり、遠慮している相手であったり、色々な呼び方は出来ると思いますが、同じ目的・歩幅で歩くように設定できていなかったなと、今にして思います。

他の管理職に向けたアドバイス

他の管理職の皆さんには、自分一人で全てを背負い込むのではなく、チームメンバーを信頼し、彼らの成長を支援することの重要性を理解してほしいと思います。
遠慮して、自分だけが苦しんで、良いことはなかったです。誰も長期的に幸せにならなかったです。

短期的なカギカッコつきの「いい人」ではなくて、長期的な目線で皆の経験や人生観に残れるように、メンバー一人一人がその能力を最大限に発揮できるように努めることが、リーダーとしての真の責任だなと思います。


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