2021/1/10(日)「拠点回収」

ペットボトルを捨てるのが結構な手間なのです。

今の家に住んで3年半。
一人暮らしにしては広いし、駅からもまあ近い。かなり快適で、満足はしている。

が、不満が全くないわけではない。

最大の不満は、
ペットボトルを捨てるのが面倒なこと。

引っ越してきた時。エレベーターに書いてあるゴミ出しの日の内訳をそうかそうかと見ていると、ペットボトルはどこにも書いてない。
なら資源ごみの日に捨てるのか。いや、資源ごみは缶、ビン、ダンボール等。ペットボトルは仲間外れ。
いやいや、ペットボトルなんかいつどこで見てもこいつらとつるんでるじゃないの。なんでここに入ってないんだ。
よくよく探すと、ペットボトルは「拠点回収」と書いてある。どうやらマンションのゴミステーションでは扱っていないらしい。これは弱った。ペットボトルを捨てるときは、その「拠点」となるところにその都度往復が必要とのこと。

引っ越してきた当初は、このルールにはなかなか困った。そして、慣れたはずの今でも変わらずこのルールはめんどくさい。

なんせズボラな性分である。
ペットボトルは溜まる一方。500mlのお茶を外で買って飲みきれなかった分がカバンから出てくると、「あー、しまった。外で捨ててくるんだった」と毎回思うわりに毎回持って帰ってきてしまう。

溜まった空の500mlペットボトルを机の隅にキレイに並べていくのが、もはや日常になっていた。
しかし、家に遊びに来た友人が、そのキレイな整列を見て
「なんやこれ。卒業式か」
と言ったのを聞いて、ようやくハッとした。

いつのまにか、全員ピシッと気をつけの姿勢で立つ、みんな同じ背丈のペットボトルが、一学級組めそうなくらいの数に膨れ上がっていたのである。立ったり座ったりするでも、仰げば尊しを歌うでもなく。ただただ静粛にして。
しかしながら、いつまで経っても卒業はしてくれない。私が「拠点」に赴くまでは。

これではいけない。ということで、大きいビニール袋を取り出して、卒業生をまるごと全員その袋に入れて。
よし。ちゃんと捨てに行こう。

明日になったら。

さすがにこの時期、夜出歩くのは寒い。しかもその他に特に用事もないのに、捨てに行くだけってのはちょっとなあ。

いやー、タイミングが悪いわ。タイミングが。

そうです。ズボラな人、ってのはみーんなこう言います。タイミングが悪い、別に今じゃなくていい、と。そういうもんです。

というわけで、気が向いたら捨てに行きます。
その時はついでに、ズボラも寒がりも、まとめて拠点回収してほしいものです。

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