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となりのチカラと家庭内DV

*ここでも書きます。ネタばれ含みますので注意。

恋人へのDVや家庭内DVは、暴力だけでは無い。モラハラも相手の愛情を利用する。

加害者が始めから暴力をふるうのであったら、結婚は出来ない。恋人もいない。

まずはあふれるほどの愛情漬けにする。
相手がそれで身動きがとれなくなったら、徐々にそれは始まる。

となりのチカラではずっと苛立ったような夫の表情しかなかった。

だが、加害者は本当に家庭は大事なのだ。
自分の全てを出せる家庭を意外と大事に思っている。なので優しさは人一倍注ぐ。
それだけなら良いのだが自分に反発をすると暴力をふるう

されている人間が泣くが言うとおりのことをする
ゆるして下さいと哀願をする

機嫌がよくなって優しくなる


の繰り返しで
被害者の思考回路はかなり鈍ってしまう。

*機嫌が良くなるために数時間はかかるようである。
3~4時間の場合もあり
モラハラな夫からの被害では寝るまでとか
妻は説教をされ、精も根も果てる。
逆らえなくなる。


↑虐待で亡くなった結愛ちゃんの文章。

パパがもういじめないでくれるようにと、自分ががんばるという所を見せて 
だからゆるして下さいと
やっと書けたひらがなで必死に訴える。
普通の親だったらこんな文章を読めば可愛がるしかないだろうが
父親は自分の自尊心を満足させただけ。その時だけは優しいお父さんになったのかもしれないが
それは前に書いたように依存のように繰り返される。



そういう環境にいない人は逃げると思うだろう。だが、大事な被害者が逃げると困るのでなんとしても放さない。
時にはご褒美をやったりする。
それは大概妻にやる。
周りからは家庭サービスをしている。
仲が良いと思われるかもしれない。

なのでとなりのチカラの木次の描き方は不十分である。
他の住人にいちいち舌打ちをしていたが
外では論理と笑顔で対応をするだろう。
普通の会社員のように。

そもそも会社でうまくいく人間であったら、住人にああいった態度はとらない。


娘が手旗信号をしていた。
それを知った時点で
加害者の頭が悪かったら、拘束をし折檻をする
「もう2度としない」
と誓わせる。
チカラが入らないようにドアは開けない。


住人に自分の事がバレたと感じたら、妻か娘に倍倍に責めや暴力をふるう。
バレたのはお前らが変な事をするからだと。

臨機応変に出来る人間であったら、
妻や娘を連れてさっさとマンションから去る。
どうすれば自分の体面は守れるのかという考しか無いので遠くに引っ越すだろう。
「お前達のせいだからな!」
と妻と子供に責めながら。
そして
「違うところで誰にも邪魔をされずに幸せになろう。お前達もその方が良いよな?昔みたいになれるよ」
と言う。

*こういう人間は楽しかった頃、出会った頃をすかさず思い出させる。
そしてそういう幸せになれる希望を持たせる。


ドラマではとなりに住むチカラが
「僕を殴って下さい!」
と言う。
家庭内暴力の夫だったらこう言うだろう。

「馬鹿言わないで下さい。なんでわたしがあなたを殴らなきゃいけないんですか?
よして下さい」


しかし、あの場で木次は殴った。
木次の妻は
「子供を犯罪者の子供にしたくないんです」
と言った。だが、チカラの妻は許しがたいだろう。
そこですぐに
「夫が暴力を受けています」
と警察に電話をして欲しかった。
そうしないと木次の妻子は家を出られない。

木次の目の前で出るなんて事は無理に決まっている。
いくらあそこで妻が初めて大声で怒鳴ったとしても。
木次は逮捕されて欲しかった。

そしてその間に妻は、木次には全くわからない場所に逃げなければならない。


*しかし警察に連絡をされると大変なので
普通の人は殴らない。
自分の言うことをきく人
自分に抵抗をしない人
出来ない人
に暴力をふるうのでそういった加害者の行為は外部には分かりづらい。

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