パラサイト映画レビュー
パラサイトですね……観る前は、辛辣コメディだと思っていました。予告編も題名もそういうものでしたから。
前半は、確かにそう。
しかし、だんだんお金持ちの家主の
何か受け入れられない
という感触みたいな
映画では見る事が出来ない
臭い
の話しが出る。
これが、本当はどうしようもない臭い。
生活の臭い。
人生の……
それを思い知る事になった、雇われた側の絶望、悲しさ、怒り
に……なるわけです。
そして、話しは段々おかしな方向に向かってゆく。
お金持ちではなくても
この映画を綺麗好きな人間が観たら、
理不尽すぎる
と、思うでしょうね。
だって家主は、ある事をちょっとやっただけ。
被害者なのに更にもっと被害を受けるのだから。
無意識にやっている行動
これが……。
☆ネタバレ含む⇨
運転手のお父さんが
まるで自分達の事をやられているように感じたからだ。
と、受け取る人がいるかもしれない。
ある行為を見て。
日を浴びないような暮らしをしている人物X 。
その人物は、実はその金あり家の全てを愛していたのです。
家の作り。アート。生き方。お金持ちの夫に対して毎日感謝して崇拝して……
何十年?も、生きていたのです。
勿論その家族は、その事実を全く知らない。
このお話しを
都市伝説として語ったら
ただのホラー話しになります。
*長男は、女の子のベットの下に居るし😓
そして、X が向けた怒りは、金アリ家主に対してではなく、後から侵入してきた家族に対してだったのです。
異論はあるかもしれないけれど、X はパラサイトかもしれませんが、その家の守り神だったのかもしれない。
それなのに…
運転手のやった事。
それは、自分達も含めてだろうけれど、X に対するやりきれない同情があったためだろうと、思います……
シンパシーですか。
共鳴。
本当にやりきれない話しです。
この監督の
「殺人の追憶」と同じ位ですね。
ただのブラックコメディじゃないですよ。
⇧これは、冤罪がテーマですか……。
やりきれないですが、観たら最後までやめられない映画だと思います。
同監督です。
運転手役の人が、ここでは欠点がいくつかある刑事の役をやっています。
欠点が無い人って、この世にいないと思いますけどね。だから、やましくない人間だって世の中にはいないと思います。
「やましい事なんか無い」
と、言う人は
平気な顔して
「嘘なんかついた事がない」
と言う人と同じだと思います。
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