ドラマ「何曜日に生まれたの」 *あらすじネタバレ有り
今季、何作かドラマを観て、その中でいくつか感想を書こうとしてそのまま伸ばし伸ばしにしていました。
しかし「何曜日に生まれたの」は最終回を昨日観て、今どうしても書きたくなった。
人間関係は見かけと違うという副題がありましたか…成る程確かに、最終回で救う人と救われる人の位置が逆転しますし…
主人公すいの同級生もね…
したたかな悪女のような瑞貴が、実は真実が違っていし…
✳瑞貴はこの物語に何回かある茶番?をやっていたんですけどね…アパレルオーナーの奥さんとの方が親しくて、わざとある理由でパパ活のふりをした実は嘘の行動をしていたとか…
しかし、私は忘れない…
「最高の教師」の鵜久森のようだが
すいは、友達だと思っていた連中の勝手な振る舞いによって追い詰められ傷つき外の世界に行けなくなった事を…
「お前が怪我をすれば良かった」
だのすいは友人達からあまりにも酷すぎる言葉を投げかけられて
すいは外の世界に出る事をやめてこもりびとになった。
✳こもりびとというのは公文竜炎が作った言葉ですが、引きこもりの事です。
10年間家に引きこもっていた「すい」
彼女が引きこもっていた間、友人達はそれぞれの人生を進み、同窓会に1度も出席をしないすいを放っておき、連絡すらしなかったわけだ。
物語1回目ですいは顔を隠すようなフードつきの服を目深に着て下をうつむき街を歩いていた。
帰るとゲームか、公文竜炎のノベライズ小説を読む日々。
優しい父親はオロオロとしながら娘をただひたすら見守って(カウンセラーに行かせれば良いので放って置いたのと同じ事なのだが)ふたりで暮らしていた。
すいは何故あんなに澄みきった瞳で物語を歩いていたのだろう…
ゲームと公文竜炎の書いた小説という
二次元ものに助けられていたからだろうか?……
父親?は、親だから当然すいを生かさせなければいけないので除外ですよ。2度書くが、すいの父親はすいを溺愛していたが何もできず自分の部屋に引きこもっていたすいを心配しながら放っておいていた。
父親は売れない漫画家で、どうしようも無くなった時にベストセラー作家公文竜炎とコラボ合作で漫画を描くことを編集者から命じられる。
モデルはすいという事は決定済み?
すいは、というと大好きな公文竜炎に書かれるし、アガサというキャラが大好きでアガサのフィギュアをくれるなら良いと承諾する。
しかしすいの行動はそれからずっと公文竜炎達に握られ監視される。
勿論すいの過去の事も聞き出され、すいの友人達の過去も引き出される。
同級生達は全員訳ありのようで刺激的な過去が分かる。
そこを書くと長くなるので省くが…
その過去を許すすいはなんて強いのだろうと私は思った。
追記✳公文竜炎だけでは無くて編集長とその妹であるカメラマン、すいのお父さんまで、すいには秘密で盗聴器をしかけてみんなで聞いてあれこれ言うシーンが普通にあり、私は「何ですかこれ…プライバシーをここまで探るのか」とびっくりしました。すいには、漫画の主人公にするという事を言ってるけどすいと話す人には何も了解を得ていない。
しかし前もって録音しますと言えば、自分の内面はマイクの前でなかなか言わないものですけれどね…
しかし、こういうのをテレビでやると後にドラマで出てくる少女みたいな…人が山ほど出そうである。
私の事を盗聴して、みんなで聞いて漫画に書いたとか、ドラマにした、映画にしたというような…
物語とは全く関係の無い、いきなり現れた女の子(山之内すず)は
自分の事を書かれたという事で、公文竜炎を刺しに来た。
その瞬間公文竜炎はよけなかった。
アガサのような女の子。妹のような過去を持つのだろう。むしろあの時に逃げた兄である自分を刺しても構わないという態度だった。
物語のここはかなり重要で、もはやすいの同級生の話しは、私は吹っ飛びました😅
最終回、すいとアガサのシンメトリーのような、双子のようなシーンがなんとも微笑ましく美しかった。
そして救われる立場だったすいは当然小説のアガサを大好きだったので
まるで公文竜炎の物語に足を踏み入れるようにアガサの人生を、私が変えるという行為をする。
そして公文竜炎も、実は救われなければならない人間だった。
最終回は、茶番劇が過ぎるけれど第1回目を再現して尚且つ素晴らしい終わり方だった。
と書きつつ、私の本音も最後に少し。
✳加筆修正致しました。
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