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【5月15日~21日】その道のプロから元気をもらった

蟹座の「叶えたい欲望への直進エネルギー」はすごいものがあって、あなたは「あ、もう限界。もうちょっと海外の空を見たい」と思ったら、一気にそこに出かけられちゃうぐらいのエネルギーがあったりもします。

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この「叶えたい欲望への直進エネルギー」は父親ゆずりのものだと思っていたので、そうか、蟹座的にもそんな感じなのか……となると輪をかけてすごそうだなと笑ってしまった。

思い立って、スケジュールと予算がどうにかなりそうだったらわりとサクッとどこへでも行ってしまう。
今回は横浜へ行ったのだけど、シナリオ上で何度か行っているわりに実際にちゃんと歩いたことがあるのは中華街くらいだなあと思い、取材がてら答え合わせも兼ねていた。

初日は近くまで行くからとお相手を食事にお誘いした。すると軽くもんじゃ焼きをご提案してくださったのだけど、「もんじゃ焼き!? もんじゃがいい! 初もんじゃ……!」と私が熱烈に食いついた。

人生初のもんじゃチャンス到来。


それならばと快くもんじゃ焼きのお店をチョイスしてくださった。ありがとう。そしてお世話されっぱなしであった。ありがとう。

関西にももんじゃ焼きはある。お好み焼き屋さんのメニューにもんじゃがあるところも多い。でも不思議と、注文する縁がないままだった。
お好み焼きを食べにいったらお好み焼きを注文するし、それでお腹が膨れるのだ。それなら最初にもんじゃを頼めばいいのだけど、頭には最初から豚玉しかない。というので、もんじゃとお近づきになることのないまま気づけばアラフォーになっていた。

認識はあるけれど、もんじゃの正解がわからない。
はじめてのもんじゃ体験は、「わからない」ということが楽しかった。

お店の人が焼いてくれたエビアボカドもんじゃ
これが噂の土手!
噂のハガシ!

関西人はいらちが多いから、もんじゃが焼けるまでの工程が長すぎて待てなくて浸透しなかった、なんてことを聞いたこともあったのだけど、お好み焼きだって焼くのそこそこ時間かかるじゃない……?
もんじゃは焼くのに手間もかかるから、時間よりもそっちなんじゃないかなあと思いながら、お店のお兄さんの鮮やかなもんじゃ職人ぶりを眺めた。
出来上がるまでも面白いもんじゃ。
おこげがおいしいもんじゃ。

スイーツもんじゃもあった。生クリームを焼く。
黒蜜きなこにバニラアイストッピング! はい、おいしい!

美味であった……ほんとおいしかった。
関東の人には日常かもしれないが、私にとっては非日常というか一種のアトラクションフード。

担当してくれた店員さんが本当に話し上手な人で、もんじゃについてもいろいろ教えてくれた。6年ずっと焼いてきたとのことだったけど、焼くのも接客も日々の努力も、仕事への姿勢がすべてプロだった。
もんじゃ初体験の私にとっては、とてもいい入口になったと思う。

プロといえば、で強引に『THE SECOND』の話に変えてみる。


ザセカンドやるよ! というニュースが出たとき「こういうの待ってた~!!」とそれはそれは喜んだ。

というのも、私はbaseよしもと(二丁目劇場が閉館したあと、NGKのお向かいにできた劇場)世代で10代の頃から劇場通いを始めたのだけど、当時から近くで見ていたコンビたちがM-1(出場資格・結成10年未満)にはもうとっくに出られなくなってしまっていたからだ。
それとともに近年は個人的にM-1離れが進み、同時にテレビ離れも顕著なので、今の若手の人たちのことはほとんどわからないでいることも憂いていた。
観ればいいのだけど、ブランクがあるときっかけを待ってしまう……これは年のせいかもしれない。

劇場にさえ行けば、推したちのネタを観ることはできる。
テレビでも顔は見られるし、レギュラーを持つ推しも多い。
なんなら今は皆さんYouTubeもやっていらっしゃる。
ただ、もう若手ではなくなってしまった彼らの漫才をテレビで観る機会というのはほぼ皆無となっていた。

私は『漫才師』としての彼らが見たいのだ。


だから、ザセカンドに挑戦した面々の名前を見るにつけ、心が躍った。
グランプリファイナルに残った面々を見て、涙が出た。胸アツすぎた。
チュートリアルの徳井さんが「エモかった」と言っていたけれど、私も1周まわってもう「エモかった」としか言えなかった。
高校時代の思い出がぶわぁぁっと湧いてきたから、彼らはもはや青春の象徴かもしれない。

10代、20代、30代と見続けてきたなかで、それだけ長くなると解散するコンビもちらほらあった。叶わない願いだけど今のあの人たちのネタを見てみたいな、と考えることもしばしばだ。
そう思うと、相方とともにずっと芸を磨き続けてきた彼らが今、日本一を争う場にいることが奇跡みたいに感じてならなかった。ギャロップおめでとう。

漫才も新喜劇も劇場で観るのが一番おもしろいから、ザセカンド第2回までにまたちょこちょこ行こうと思う。そしたら若手との出会いもあっていいかもしれない。
そしてこの第1回を観た、今回エントリーを見送ったコンビたちにも火が点いてくれることを願っている。
わざわざ戦わなくても、劇場に行けば会えるのだけど。
でも、賞レースの緊張感を伴うネタも観たいファン心もあるので。

なんて思ってたら、巨人師匠がこんなことをおっしゃっていた。

 ……師匠クラスのレジェンドたちの参戦がある世界を想像したら、もはや「エモい」すら言えなくなる。震える。すごい。見たい。

「70歳になっても漫才してたい」「漫才しよな!」と言っているギャロップの姿がとてもうれしかった。いくつになっても「絶対コレ!」というものを持っていることのかっこよさ。だからこうして追ってしまうのだろう。

私がこのあとも40代、50代、60代と彼らを含めた推したちを見続けていった先で、しゃべくりのプロとしてどうなっているのか、見届けるのが楽しみだ。





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