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「場づくり」というクリエイティブなアートを学んだ2年間のレアインターン

皆さん、こんにちは。
Noteの更新がおひさしぶりになってしまいましたので、少しだけ近況報告を。

私は今、人生初、九州の福岡で暮らしています!
最近糸島に行って、すごく自然と人が素敵な街で、心が踊っています。

今年の3月に大学を卒業し、4月から福岡に本社がある株式会社ボーダーレスジャパン(以下ボーダレス)に入社しました。入社への想いは社内ブログに綴らせてもらったので、よかったらご覧ください。https://www.borderless-japan.com/academy/59201/

今回のnoteでは、私が社会起業家として難民問題に向き合うと覚悟を決めた2年間のジャーニーについて、北欧×日本のコンサル会社でのインターン経験から綴ります!

大学生生活の後半2年間、2019年の留学中から将来の道がわからなくなり、ボーダーレスで起業すると決める2021年の夏まで回り道をしていました。そして、その2年間に寄り添って導いてくださったのが、インターン生としてお世話になった株式会社Laere(以下レア)です。すごく大事な経験だったので、レアでの学びをnoteに書き留めることにしました。

レアは、「人の想い」から始まるプロジェクトを北欧社会をヒントに、引き出し・支援し・実践する。共創型アクションデザインファームです。研修やさまざまなプログラム、コンサルティングを通して、人や組織の成長に伴走している会社です。本当に素敵な会社なので、ぜひHPご覧ください!

 
私の人生に大きな影響を与えたインターンが始まったのは、2020年の6月です。デンマーク留学中にお世話になったクラスメイトの綾音さんが転職されたのがレアで、「ゆうかちゃんやってみない?」とお誘いいただきました。もちろん、「ぜひ!」と即返事でした(笑)

北欧文化を日本で体現する憧れのオフィス

レアオフィス(写真はスタッフのキヨさん撮影)

レアの素敵なところは、北欧の文化が日本流に紐解かれて浸透しているところです。日本で北欧の文化を体現することは実はとても大変なプロセスだと思っています。
 
例えば、オフィスに溢れるヒュッゲな時間です。ヒュッゲはデンマーク語で、居心地の良いという意味です。デンマーク人は、家やオフィスなどあらゆる空間をヒュッゲにしてしまう達人です。

しかし、このヒュッゲな空間を会社で実現するにはかなりの工夫が必要です。何せ、デンマークと日本の時間の流れ、捉え方は全く違います。これは私の感覚での話になってしまいますが、デンマークにいると心なしか時間がゆっくり流れる印象があります。もちろん大事な締め切り前は切羽詰まっていたり、バタバタしていたりします。でもミーティングにはお菓子や飲み物が用意されていたり、オフィスにキャンドルを灯したり、アートや花が飾ってあったり、スタイリッシュかつ温かさがある空間がそこにあります。デンマークのオフィスはその場に入った瞬間に「わあ」と空気感に引き込まれることが多いです。
 
レアの話に戻ると、オフィスはスタイリッシュで温かい空間です。少し暗めの照明はまさに北欧!という感じです。でも素敵なところは絵になるオフィス空間だけではありません。ヒュッゲな時間をお互いに大切にして、自ら創り出そうとするスタッフの皆さんのリーダーシップです。

レアにはウィークリーチェックイン・チェックアウトと不定期のランチ会があります。私はこの2つの時間が大好きだったので、自分が起業家として会社を立ち上げたときは絶対実践したいと思っています。
 
チェックイン・チェックアウトは、ミーティングなどの話し合いの場で、始めと終わりに参加者が自分の気持ちや考えを共有するものです。レアでは、上記の1時間はみんながお互いのことをしっかり聞こうとオープンになっていて、スタッフ同士がつながるミーティングです。
 
少し様子をご紹介すると、インターン最終日のウィークリーチェックインの時、共同代表の由紀恵さんがレーズンパンを作って持ってきてくださいました。レンジで温め直して、ふわふわの状態でスタッフに配ってくださった心遣いにも優しい気持ちになります。レア以外で勤める周りの方々の話を聞いていると社内ミーティングはあまり楽しいものじゃないと聞きます。でも、私は「今週も頑張ろう」とゆっくり1時間かけて心が整うこの時間がすごく好きでした。

由紀恵さん手作りのレーズンパン

 
もちろん楽しいミーティングばかりではないのが現実です。でも、社内メンバー全員が集まるミーティングがより豊かな時間になったら素敵だと思います。そしてその為にクリエイティブなアイディアを常に実践してくださっているスタッフの皆さんの姿勢にすごく刺激を受けました。私はこの経験から、オフィスにおけるヒュッゲな空間は、リーダーがその価値を信じてその時間を継続的に作り続けることで初めて組織に浸透すると考えています。そして、そのプロセスは簡単なものではないと感じます。だからこそ、一見ロジカルじゃないこの時間に投資できるレアの組織文化は、今は私の大切な価値観になっています。

経験と繋がりを生む、場というクリエイティブなアート


もう一つ、レアだからこそ気づけた、私が持つ大切なクリエイティビティをご紹介したいと思います。それは「場づくり」です。

もともと、イベント企画やイベントの司会進行役をやることが好きでした。でも、レアに入る前はそれはスキルではなく、あくまで好きでやっていたことでした。ずっと私は、「想いはある、けどスキル経験も知識もない」状態でした。(もちろん今も勉強中で、産まれたての小鹿レベルです笑)

レアには、場づくりのプロが集まっていました。レア共同代表の綾さんの言葉を借りると、「場は、設計した人の思いやクリエイティビティがつまっていて、それは一種のアート」です。私はこの言葉にとても共感しています。

場は生き物のようなもので、空間や時間がキャンバスになり、その場にいる人と一緒にコラボレーションしながら、その場の価値を創り出すことができます。場は事前に設計はできますが、あくまでそれは予測や計画であり、本当にどんな時間や経験になるかは、本番まで誰もわかりません。私は、レアで働くようになって、初めて自分にも場をつくるクリエイティビティがあったんだって知ることができました。

レアでは場づくりにおいて大切なことを2つ学びました。
(本当はフレームワークやマインドセットまで至るともっとたくさんありますが、この記事では私のコアになっているものだけ語らせてください!)

一つ目は、CONNECTION BEFORE CONTENT(コンテンツよりも繋がり)です。
これは、共同代表の綾さんが卒業されたデンマークのビジネススクール「Kaospilot(カオスパイロット)」で学んだことだそうです。場をつくる時、より良い時間にしようと、あれもこれもとたくさんのコンテンツを詰め込みたくなってしまいます。でも、大切なことは余白の時間を持つことと、その場にいる人々が繋がる時間を持つことです。

より良いコンテンツは、仕掛けやフレームワークそのものではなく、その場に参加する人々の繋がりと対話によって生まれます。場づくりは目に見えない要素が多いので、このマインドセットや視点を、実感で理解できるようになったことがとても大きなものだと感じています。

二つ目は、ストーリーテリングです。レアは思いを大切にする共創型アクションデザインファームです。まずは、半径5mにいる人たちから、自分の思いを伝え、その思いを起点にアクションを起こす。そしてその小さくても確かな一歩の積み重ねが、周りを巻き込み、いずれ大きな社会を変える波となると教えてくれました。

ストーリーテリングは、小さくても確かなアクションの根幹です。自分のWILL(思い)は何か、どんな未来を作りたいのか、誰と共創したいのか、なぜ私はそれをやりたいのか、自分のストーリーを伝えていくことの重要性を教えてくれたのがレアでした。場づくりにおいて、自分はこの場をどうしたいのか、きちんと伝えることが大切だと感じています。

レアに来る前の私は、自分の想いを一部の人には伝えるけれど、オープンにはしていませんでした。でも、その当時にDialogue Radioをスタートしたこともあり、自分のストーリーを語ることを大切にできる自分に少しずつ成長できました。(とはいえ、まだまだひよっこなので、もっと磨きたいです!)

私は、レアでの2年間のインターンシップを通して、「場づくり」とは何かをたくさん学び、私自身が「多様な人同士が対話で繋がる場をつくり続けたい」という目標ができました。同時に、小さなアクションを取り続けるフロントランナーであり続けたいと感じています。

最後に、とってもお世話になったレアの皆さんへの感謝のメッセージでこのブログを閉じたいと思います。

レアの皆さんへ
2年間、本当にお世話になりました。
北欧留学でのご縁から繋がったレアインターンは私にとってとてもかけがえのない経験です。「インターン生は未来への投資」と言って、たくさんの学びの機会を提供してくださったこと、心から感謝しています。
レアは私にとって、とても大切なロールモデルのような会社です。
ファーストペンギンであり続けること、すぐには目が出ないようなことの価値を信じる姿勢、人をとことん大切に共創する考えなど、とても尊敬しています。レアスピリット、私の中にもちゃんと刻まれています!
レアファミリーの一員として、今後は形を変えながら、皆さんと多様なコラボレーションを実現できるように、まずは私も目の前の仕事や日常を頑張っていきます。

レアの皆さんとの写真


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