友人の身近なひとが亡くなった。自殺が増えてしまうことを考えた週末。

この間ご飯に行った友人との対話が忘れられず、noteにまとめてみました。もしかしたら、あまり明るい話題ではないかもしれません。

20代も半ばになると、結婚や出産などおめでたいニュースがたくさん周りから聞こえてきます。
一方で、私たちは同世代が亡くなるニュースを耳にすることがあまりありません。今回は悲しい知らせを受けた友人の話を聞いて、改めて日本の若者が抱える問題を伝える重要性を感じています。私ができることは、ストーリーを語ることだと思うので、まとまらないまま言葉を紡ぎます。

友人がレストランで吐露したこと

先週の金曜日、地元の中学の友人と創作レストランでご飯を食べていました。美味しいご飯に、仕事や日々のことなど色々な話題が盛り上がっていたとき、おもむろに「小学校からの仲良い友達が亡くなったんだ」と。

何も知らない私が「ご病気?」と聞くと、
友達が「ううん。」と一言。

この時に、私は察しました。

友人が教えてくれたことは、亡くなる10日ほど前に連絡を取っていたこと。
数ヶ月連絡が取れなくて、そのことを知ったのはつい最近だったこと。
知らせを聞いた時は、驚いて訳がわからず涙が出たけど、その後は悲しいのに泣けてないこと。
仕事がずっと手につかなかったこと。

私が何と言葉をかけていいかわからないまま「寂しくなるね」と伝えて、「うん、本当に」と友人が一言。心に残る空虚感は大きいものです。

皆さんはこのデータを知っていますか?

2020年における総自殺者数は2万1,077人(暫定値)。女性は2019年から934人増加し7,025人と2年ぶりに増加に転じた。若年層に至っては、小学生が15人、中学生が145人、高校生338人の合計498人に上り、1978年の統計開始以来最多だった1986年の401人を超えている。(日本財団ジャーナル)

20代の死亡原因の一番は自殺です

私はこのデータがもたらす重みをすごく感じました。同時に2つの対話を思い出していました。

お腹に爆弾を抱えて生きている

ひとつは、3年前にデンマークの国際NGOでインターンをしていたとき、恩師でもあるNGOの代表ガルバさんと日本の若者のメンタルヘルスについて話したことがありました。ガルバさんは、NGOの代表を務める傍ら、30年ほどデンマークなど様々な教育機関で教鞭を取っている方です。彼は日本人留学生もたくさん教え子に持っています。彼が私に言ったことが頭に浮かびました。

「ゆうか、日本の人たちを見ていて思うことがある。お腹に爆弾を抱えているのではないかって。負の感情や悩みをずっと押し込めているような感じがあるんだ。」

彼の言葉が今になって私に問いかけます。コロナになって色々な不安に直面するけれど、私たちは学校ではストレスマネジメントやネガティブケイパビリティなど、困難とどう向き合うかあまり学んでこなかったように思います。私は、「逃げること」「立ち止まること」「休むこと」は生きるために、エネルギーを蓄えるために、必要不可欠なことだと考えています。人間だから、感情にも、体調にも左右されます。手を抜くわけではなく、いい加減に調整する、そのアジャスト力を自分も磨きたいし、周りにも伝えたいと再認識しました。

LOVE MYSELFー自分を大切にする大切さと難しさ

そしてもうひとつ思い出す対話は、コンゴ民主共和国から来た友人と。

昔、千葉の田んぼがキレイな町の空き家を一緒にDIYしていたときがありました。その帰り道に電車を待っていたとき、人身事故で電車が遅れたんです。その理由を友人に伝えると大層驚き、悲しそうな悔しそうな顔をしました。彼の国では、若者はとにかく生きることに必死だそうです。友人も生きるために紛争地帯から日本へ逃れてきた過去がありました。

私が、コンゴ出身のその友人と会うと元気になる、リスペクトの想いが溢れる理由は沢山ありますが、一つは自分や周りを大切にするマインドがすごくて、忘れがちな大切なものを思い出させてくれるからかもしれません。

豊かさとはなんだろうか、すごく重く考えてしまいます。もちろん、この問いには明確な答えはないと思います。

皆さんは、ユニセフが行っている「LOVE MYSELF」キャンペーンをご存知ですか?

このキャンペーンは、子どもや若者に対するあらゆる形態の暴力を撲滅することを目指すユニセフの活動支援するもので、世界的スターグループのBTSとパートナーシップを組んでいます。コロナになってからBTSが発表したコメントがすごく素敵で、私自身が元気をもらえたのでシェアします。

ユニセフは、会話をはじめることがすごく大切だとキャンペーンのページで言っています。そしてコロナ前にBTSのリーダーのRMさんが行ったスピーチでも、「自分自身のことを語ろう」とメッセージを送っていました。

色々とまとまらないまま書きましたが、友人が自身の近況を話してくれたことをとても感謝しています。私は何もできないかもしれないけれど、話を聞くことはできます。

そして、若者のメンタルヘルスの問題において、話をすること・聞くことはとても優しくパワフルなソリューションだと思っています。飲み会や旅行などオフラインで集まる機会が減って、なかなか深く話す機会が失われているかもしれません。でも、そんな時だからこそ、久しぶりに連絡をとって、少しでも話す機会を設けていきたいと感じた週末でした。

お互いにLOVE MYSELFしていきましょう!




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