篩にかける
4th UP DATEによる新規クライアントへのCG人材育成開始
先週からクラスが始まった
クラスの前に先ずは講習受講者向けのキックオフミーティングから始める
先ず最初に講習参加希望者に伝える事は
「全員を救うプロジェクトでは無く、希望のある人間を篩にかける為のプロジェクトである事」
と
「講習修了まで行く確率は10%で修了者のキャリアチェンジ率は現在のところ100%である事」
ここをしっかり説明した上で任意で参加者を募る
今回のクラスに参加した人数は9名
会社はその人数分のCG学習に必要な環境(設備やソフトウェア)を揃えなければいけない
これ自体簡単な事ではないと思う
会社は自社のスタッフの将来への投資をするわけで、20代限定のクラスなので皆若いとはいえ、自分で手を挙げた責任は大いにあると思う
講習スタート一週間前に弊社作成のチュートリアルを渡す
その内容はソフトウェアのインターフェイスの解説やトラブルが起こった際の復旧の仕方などの説明である
この時点から「篩にかける」作業はスタートしている
一週間後の講習日に参加者のクオリティが3つに分かれる
1、チュートリアルをみてソフトウェアに興味を持ってYouTube等で他のチュートリアルを見つけて自成し始めるタイプ
2、チュートリアルのみ忠実に何度もやっているタイプ
3、ちょこっと観ただけ
先ず3から切り捨てて行く
皆さんも社会人経験長い方ばかりだから当然の如く分かると思うが
仕事で必要なのは、「リサーチ能力」・「自己解決能力」これは必須である
僕らの業界ではプロジェクトにより使うソフトウェアは違ったりするので、その度に「誰かに教えてもらわないと出来ない」ような人間を育成しても意味がない
ましてや派遣フィールドの子達
クライアントが派遣スタッフに期待する事は、即戦力である事であり
クライアント側に育成の義務はない
「クライアント先に行ってから教えてもらえば良い」
こんな考えは通用しないにも関わらず、結構の割合でこういう甘い考えを持っている人間が多い
最初の講義は悲惨な内容だった
以前学生に教えていた時より酷い学習能力だった
なんの準備もしていないのが半数
彼らの考えは
「誰かになんとかしてもらおう」
講習を受けただけで人生が変わるなんていう事はない
仕事で使う技術であり、その仕事をするのは彼等
最初の3ヶ月はその甘い考えを捨てさせて、リサーチする習慣と学習習慣を付けさせる
そんな中でも前述した1〜2のレイヤーの子達が4名いた
一人一人に講習前にしたキックオフミーティングの内容を再度確認した上で
2日後にセカンドチャンスをあげた
3のレイヤーにいた子達の中から、一人だけ見違えるように変わった子が出てきた
たった2日でも正面からぶつかれば変わる子が出てくる
だから人材育成は面白い
でも他の子達は相変わらず
「ネットから画像を保存するやり方が分かりません」
「ドラッグ&ドロップが分かりません」
「俺はパソコン教室の先生じゃないんで、そのレベルの方は講習参加を辞退してください」というのも講習中にちゃんと伝える
それがまた緊張感を産んで講習生が引き締まっていく
俺の講習は最初の3ヶ月のみ
ここでマインドセットが変わらない人間は脱落
以降は現役のプロからの講習にスイッチするので、講師側にストレスを与えるような講習生は残す事ができない
このコロナ禍で講習にはポジティブな事が一つあった
オンラインでの講習になってから講習離脱率が極端に下がった
俺やっぱ直接教えに行くと圧が強過ぎるみたい、、、www
今月末くらいから毎晩講義だ、、、
本当は直接行きたい
そっちのが楽しいから
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?