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クラブジャズと横浜に愛と感謝をこめて【Sportify DJ Mix】

先日、たまたまインターネットを見ていたら
かつて一時期経営に関わせてもらったことのある
横浜のジャズバーが、真新しいビルに生まれ変わっていました。

ああ、もうあの場所はなくなったんだ。。
一抹の寂しさを覚えたと同時に、当時お世話になったお店や
オーナー、当時の仲間に僕ができることはないだろうか。

そんな事を思い、今回お店でこんな曲が流れていた
もしくはこんな曲を流してたかもしれないなというのを、Sportifyでミックスにしました。

↑こっちはラテンジャズバージョンです。
ヒマな時やお酒を飲みながらでもBGMとして聴いてみてください。

もう12年前になりますが、かつて横浜に住んでいました。
弘明寺という、ちょっと横浜の古さと良さが残る場所で、5年くらい暮らしていたかと思います。今でも好きな街の1つです。

そんな時、たまたまSNS経由でこのお店に出会う機会がありました
名前は「ペティ・レクラン」
ちょうど京急線の黄金町駅と南太田駅の間にあったお店です。

もともと不動産業をやっていた地元の方が、趣味で自宅の2階をお店にしたらしく、色々な業態を経て、ジャズバーをオープンしたそうです。

横浜というのは、知る人ぞ知るジャズのメッカで、特に中心部にいくほど様々なジャズクラブやバーがありました。

ジャズに色々な意味で影響を受けていた一人として、僕はこの話をきいてピンときて、すぐにお店に行きました。

ふらっと入ってみて、気がつけば常連から一緒にお店をやらないか?
という話になって、あれよあれよという間にバーテンダーとしてお手伝いをすることに。

横浜のジャズというのは、泥臭さも持ちながらも味があるというか
ジャズに対して真剣に向き合う人が多かったイメージがあるんですが、逆に
なんとなくその空間が心地よかった気がします。

老若男女とわず、横浜在住のプレイヤーがみんなで盛り上げていく。
様々なセッションやDJのライブを横でお酒を作りながら見ていると、そんな雰囲気を感じたものです。

ドルフィーや、MOVEといった、横浜では有名なジャズクラブに行ったり
横浜ジャズ研究会(通称ジャズ研さん)をはじめ、横浜にルーツを持つ
アーティストや、プロとして活躍するアーティストさんも演奏しにきてくれたりと様々な濃い経験をさせてもらいました。(ジャズ研さん今も活動中のようです。うれしい。)

今考えると、先進的なジャズをやろうという、熱い思いがあったお店でした。モダンジャズだけでなく、フュージョンやラテン、サンバとありとあらゆるジャンルのアーティストが集まり、アンダーグラウンドなジャズ(当時はクラブジャズと呼んでいた)を展開していたお店だった気がします。

ついついヒートアップしてしまう時もあり、上の階に住んでいるオーナーに「もう少し静かにして!」とよく怒られたものです。音楽に影響を受けただけでなく、商売の厳しさや集客の大切さも教えてもらいました。店がガラガラの時は表にたってチラシを配ったりなど。

当時大学生をしながら一緒にやっていたピアニストのイオリくんは、今はプロとして活動中。(今回のプレイリストにある、Bohemianoodooというアーティストの一員です)

そしてもう一人、当時は18歳だったえびちゃんは
今はお母さんになって、子育てと仕事に追われている様子。

オーナーは健在かな?アーティストのみんな、元気かな?
そんな思いと、お店はなくなってしまったけど、青春の1ページをくれた横浜ジャズと、ペティ・レクランに感謝の気持ちを込めて。

僕は演奏ができるわけではないですが、このときの経験の
おかげで、今もこうして音楽をミックスできているなというのを
しみじみ感じています。

機会があればまたみんなに会いに、横浜ジャズを聴きにいきます!

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