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「こんなふうになったのは、育てた親(あなた)のせい!」と言われたら

ちなみに、母は自分の母に、冒頭のセリフ的なことを言ったことがある。

大学に入って、どう生きていいかわからない時間を過ごした話は以前、ここに書いたと思うけど、その真っ只中だったかな。
実家に戻っている時に、「がんばらんね!」的なことを言ってきた母に対して、「こんなふうになったのはお母さんたちの育て方のせいだ!」と言い捨て、自室に入ったんだよな。

その時の私が、何をどう考えてそういう言葉を吐いたかは全く覚えてないんだけど、その後の私の母の行動ははっきり覚えている。

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私の部屋に入ってきて

お母さんはあなたたちをしっかり育てたよ!


と言ったんだ。

まぁ実際、両親から丁寧に育ててもらったし、私が甘えてたんだろうと思う。ただ、あの場面でそう言えた母は成熟していたんだよね。だって、仮に母が「ごめんね」と私に謝っていたとしたら、どうなると思う?

「親の育て方のせいで娘の人生がダメになった」ということを認めたことになる。ということは、「親が育て方をやり直さなければ娘の人生は変わらない」ということになるのよ。

うそでしょ!20歳を超えた娘が、母が変わらなければ自分の人生が変わらないって…。子どもは悩みを深めなければならなくなる。

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私の母は私の問題を引き受けなかった。私の問題を私に返してきた。

私の問題なら、私がどうかすれば解決できる。
あの時、母が、私の問題を母の問題にしていたら、私には為す術が無くなってしまっていただろう。

このことを思い出すたびに、あなたたちが「お母さんのせい!」にしてきたら、張り切って言おうと身構えてるのよ!

私は一生懸命、あなたたちを育てたよ

って。まだそのチャンスはきてないけどね。


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 『そろそろわたしでいきていく〜今日から自分を好きになるために〜』(アルファポリス)東洋経済オンラインに転載されています。

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