同人誌即売会に接客をプラスする2「お客さんとのやり取りのコツ

こんにちは。以前あげた「同人誌即売会に接客をプラスする」ですが思ったより見ていただけて、そして中には購入いただいた方もいたのでとても嬉しいです。

私は文学フリマ東京で靴の本を販売しておりますが、ジャンルの特性上最初から興味を持ってお越しいただくお客様は非常に少ないです。なので「接客」ということをかなり意識しています。
買っていただくことは目標ではありますが、当然ですが「売りつける」ことはしません。接客というとどうしても「売る」「買う」というイメージがついて回りそれがマイナスイメージに繋がる場合もありますが、私としてはあくまでも

・多くの人に作品を手に入れてもらう
・対面販売の付加価値や、楽しみをお客と自分ともに味わう

ためのツールとしての「接客」という認識です。
そこのやり取りが楽しくなると対面で販売をすることの魅力に気づくことができると思います。あまり書きすぎるとどんどん怪しくなっていくので本題に入りましょう。

基本は礼儀正しく、そしてジェントルに

自分が紳士でも、執事でもそういったものになった気で接客するのが一番手っ取り早いです。あとは高級ブランドとか、お高い飲食店などに言ったことがあればそれを思い出しましょう。ホテルの宿泊とかディズニーとかそういうのも当てはまりますね。

いずれにしても「良く気が利く」の一言に尽きるでしょう。
それがときにはお客を驚かせたり、居心地がかえって悪くなるという事態も起こりますが。大体は「やっぱ高いところは違うなー」なんて感想を抱いて帰宅することになるでしょう。というわけで良く気が利く(と思ってもらえるだろう)事例を私がよく行う一連のやり取りを見ていきましょう。

私「いらっしゃいませ」
お客(以下:客)「……」
私「良ければ手にとってくださいね」
客「あ、ありがとうございます(本を手に取る)」
私「あ、荷物良ければここおいてください(スペースの一部を整理して荷物置き場に)」
客「あー、すいません汗(カバンを置く)」
私「気にしないで良いですよ」

と、いった感じ。この「荷物を置いてくださいムーブ」は結構簡単に使えます。というか洋服屋さんでも喫茶店でもありますよね。この動き。特に後者はかごが出てくることも。
流石にかごは出せませんが、少しだけ本やディスプレイを退けてバッグの一つくらい置けるスペースを作るのは簡単ですよね。

接客はこういった感じでテクニックを明らかにしてしまうと、途端になんだか巧妙な何かになってしまいますが、じゃあそれを知らないままでただ、自分のブースで漫然と立ち続けたり、見通しもなく「いらっしゃいませー」と声をかけることが正しいのかというとそれはそれで違うと思います。なので、少しでもこういった事例をもとに試してみて、「物を作ったあとの、それを売るフェーズの話」に意識が向くと作品が売れて嬉しくなって更に創作意欲も湧くのでは?と私は思います。

最後に、こちらは「荷物置いてくださいムーブ」の話をしたのかという理由を書きます。

ここからは、私の体験談も更に増しての事例になります。申し訳ございませんが、ガチャガチャというわけにもいかない内容もありますので、とりあえずコーヒーを一杯おごるつもりで記事を買っていただけると幸いです。

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今後も製作記と他愛もない話をセットで書ければと思います。 サポートしてくださると嬉しいです。