同人誌即売会に接客をプラスする「フレーズ編」

私は靴の本を文学フリマ東京で販売させてもらっていますが、過疎というか、似たジャンルのものがないので1ジャンル1サークル状態です。近々「評論:ファッション」というジャンルが追加されるのでそれで仲間が増えてくれればなという感じです。

さて、今回もそんな私が文学フリマ東京で少しでも多く手に取ってもらうためにしている「接客」の話をしようと思います。「接客」という言葉はそのまま「販売」という言葉につながり、ややもすると「売りつける(られる)」というイメージにつながりかねませんが、ここではあくまでも「多くの人に手に取ってもらい、自分が設定した価格で買ってもらえるためのもの」という認識で進めていきます。
なので、やることはそんなに難しいことではありません。

前回は「体の向き」について書きましたが、今回は

・自分の作品をオススメするフレーズについて

これを書きます。
今回もガチャポンを一回、回すくらいの気持ちで買っていただけると幸いです。

・オススメフレーズ、それは作品の「簡単な自己紹介」

私はもう本当に靴の本しか出していないのですが、それでも興味を持っていただいたり買っていただけるのは不思議だなといつも思います。
きっと、文学フリマのお客さんはそういうのに慣れてるのでしょう。

「そういうの」というのは、「なんだか面白そう」に素直というか、良いなと思ったらスパンッと気前よく買ってくれる感覚みたいなものです。

もちろん、本の内容だったりステキな装丁だったり、価格なんかがその感覚を思い起こさせてくれているのはわかりますが、そこに「自分(作者)が居ること」を付加価値として捉えてみてはどうでしょうか。それが「オススメフレーズ」で「作品の自己紹介」なのです。わかりやすく私の作品をベースに3つほど見ていきましょう。

・紳士靴四十七話
ネットオークションの説明文を本気で書いた体験記

これはもう本当にそれでしかない本です。「革靴を取り扱いつつさらにネットオークションの説明文を本気で書く」というすっごい狭い世界をまとめた本で、その中には

・一文書くのにかかった時間
・その時は何足書いたのか
・その時に身につけたスキル

などが章の初めに書かれています。
また、後半は「物語仕立てで説明文を書くとどうか?」という実験的なこともしています。

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今後も製作記と他愛もない話をセットで書ければと思います。 サポートしてくださると嬉しいです。