見出し画像

正解が多すぎるとき

プラモデルを作っていると、分からないことがあればすぐにネットで調べるわけですけど。
そうすると先人の方々が大体のことは記事にしていて、それを見ると参考になるわけですが、あくまでそれはその方のうまくいった事例であって、自分が同じようにやっても同じ結果が得られるとは限りません。

本業であるプログラミングの仕事でも同様なのですが、分からないことがあればネットで調べるとすぐに結果が見つかりますが、同じようにやっても上手くいかない場合というのが結構あります。

しかも困ったことに、正解が大量にヒットすることもあり、正解が多すぎて逆に正解が分からなくなってしまうパターンに陥ることもあります。

大切なのは先人の答えをまず仮説として設定し、それを検証しながら自分のものにする過程なのだと思います。
そのPDCAを回さないと、何が正解なのかも分からないし自分のものにもなっていきません。

閑話休題

さて前回作ったロードスターの塗装があまりにも手強かったので、復習と練習を兼ねていろいろやってみることにしました。

ザクを作り始めた時はスプーン塗るより実践だぜーと思っていたのですが、失敗するとプラモ勿体ないしやっぱ練習は必要だよなあと思いまして。

検証1:なぜ黒は流れたのか

ロードスターの窓のモールを塗っていた時に、マスキングを剥がすと溝から黒が盛大に流れ出ていまして。
なぜこんな事になったんだろうと思い検証することにしました。
(ロードスターの見れる面が右半分だけの最大の理由はこれです)

画像1

左がいつもの調子で1:1〜1:2で希釈したもの
右はかなり濃い目(ほとんど希釈なし)で塗ったものです。
塗料はタミヤラッカーのセミグロスブラック。

要は薄すぎたって事なのだと思うのですが、こんな濃くしていいんでしょうか。。

本当なら薄く何回か塗り重ねるのがセオリーだと思うのですが、マスキングから滲み出したり溝から流れてしまっては元も子もないので、ちょっと考えねばなりません。

検証2:ピンクサフは隠蔽力があるのか、ないのか

画像2

単純に薄すぎただけ・・・?

さっきの黒と順番が逆ですが、右がいつもの調子での希釈、左は濃い目(1:0.5くらい)です。
使ったのはクレオスの瓶のピンクサフ1500

右はエッジ部分にどうにもサフが乗らなくてなんでだろう、となっているところ。

これだけ見ると左の方がいいじゃん、ってなりそうですが話はそう簡単でもないようです。。。

検証3:赤を塗ってみる

画像3

下地は右から順に
シルバー
グレーサフ+ピンクの混合
ピンクサフ(さっきの濃い目のやつ)

赤はタミヤラッカーのイタリアンレッドです

発色は一番左ですが、艶が全くありません。
おそらく濃いサフで表面がガサガサなのが原因だと思います。

画像4

これは順番に
シルバー
グレーサフ+ピンクの混合
シルバー→ピンクサフ(希釈普通)

です。
色合いは一番左ですが、艶は一番右ですね。

このことから、
サフを下地にすると艶が出にくくなるということが分かります。
ここからクリアーを塗って研ぎ出しすればいいんだと思うのですが、やはり最初からピカピカの方が後で楽なので。

しかし全体のトーンを整えるにはサフを吹いた方がいいし、、シルバーが下地だと少し暗くなるし・・・

うーん

ところで右端の赤、しばらく眺めていると少し暗いトーンの赤もなんだかいいなと思えてきます。真ん中もなかなか・・・
一番左の赤はカーチスの旦那の言葉を借りれば「軽薄な赤」なんでしょうがw

なんかでも、良い経験が得られたので、次回の塗装で活かせそうです。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?