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育児と仕事での分業は成立しない

一日にやらねばならぬ仕事がAとBで2つあったとする。
これを2人でこなすのに一番いいのは、AとBを二人で手分けしてやる方法であるのは言うまでもない。

この仕事の割り振りは一見、簡単そうに見えるが実際はそうではない。
仕事量の見積を見誤ると2人の仕事が不公平になり、2人でやっている以上そこにトラブルが生まれる。

仕事量というのは物理学で言うような数式で扱えればいいのだが、
人類の仕事には簡単だけどストレスが溜まったり、難しいけどすぐに終わるものなど時間や消費カロリーだけで測れないものが沢山あって、それらを加味して仕事量の見積はしないといけない。

じゃあどうやって見積もるのかというと、一番いいのは全部一旦やってみるということ。
そうすればどの仕事がどれくらい大変かが分かるはず。
もしそれができないなら、やったことのない仕事にはとりあえず敬意を払う方がいい。

さて本題。
育児は大変だから、分業できないよという話。
タスクがA(仕事)B(育児)とあったらAは夫でBは妻、みたいに分割するのは非常に不公平だ。
A+B(4割)が夫、B(6割)が妻、くらいでちょうどいい。

夫は外で仕事、主婦は家を守りながら育児
って育児の方が大変じゃん

この夫は仕事で妻は育児というのは吉田茂のグランドデザインに端を発するものらしい。
戦後の復興で男子が夜中まで猛烈に働き、妻は子を育てながら家を守るというもの。扶養控除の仕組みができたのも、女性に家にいる方がお得という認識をしてもらうところにあったらしい。
もしかしたら1950年代なら、仕事も人力のものが多く非効率で大変なものばかりだったから育児と同じくらい大変だったのかもしれないが、今は令和の時代。
やはり時代にマッチしていないのだ。

というのも、最近のコロナ禍で聞こえてくる男性側の子供への不理解というかね。
旧態依然とした認識で夫は仕事、妻は育児でやっているからじゃないかと思うんだけどどうなんだろう。

一日中子供と一緒に居られるから幸せだろう?とかんなわけあるかい
育児しながらテレワークとかもう家の中カオスだから。
うちはワンオペだし尚更・・・

歌ったり踊ったりして騒がしいのなんてまだまだ序の口
壁にお絵かき
おもちゃ箱全部ひっくり返して足の踏み場もなくなる(パズルは何ピースか行方不明になる)
お漏らし(小、大)
全く言うことを聞かなくなる怪獣タイム

と、枚挙に暇がない。
更にこれをオンライン会議中にやらかしたりしてくれたりする。

子供もずっと毎日変わらない暮らしで正直飽きてきているのだろう。
それもあって、ますますやらかす。
かといって飽きさせない暮らしなんて仕事しながらとか無理だから。

いやーもう保育園のありがたみを心から感じるし、先生たちのプランニングと労力と、感謝しかない。

そういえば僕も昔、祖母の家に1週間くらい滞在した時に飽きてしまったのか屋根に登ったりして結構困らせたような・・おばあちゃんごめん。

この前はオンライン会議中に水槽のイタズラをされて、危うく金魚が死ぬところだった。
他にもカーテンでターザンごっこしたせいで、うちのカーテンレールは土台から少しもげてしまっている。退去時に修繕費免れないなあ。

そして子供の要求は基本的に全て今すぐ!ASAP!だ。
取引先の担当者なら待ってくれるが、子供は一切待ってくれない。

Webサイトの障害とかで脳内リソースが95%くらい仕事に使われているときに小便漏らされたりすると発狂しそうになる。
時速100キロで高速道路走っていて、いきなり停止しろと言われるようなもん。

だからあえて、一緒にやった方がいい事だってある。
育児大変だから。マジ大変だから。
こんな時期だし尚更ね。

早く保育園が再開してほしい、はあ。

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