君の性格


「ねえ」

「なあに?」

「あなたはさあ、私のことを美しいとかカワイイとか褒めてくれるけど、  私、あと三十年もしたら〈おばあちゃん〉よ。〈おばあちゃん〉になった私に耐えられるかしら?」

「大丈夫。君の外見だけを見て好きになった訳じゃないから。君の性格、とても好きだよ。」

「私、どんな性格かしら。」

「まず、頭がいい。様々な人の人生から教訓を得て学習する。それに、目立つことが苦にならない。勇気もある。反面とても〈びびり(怖がり屋)〉で、未経験のことをするときは周到に調べてから決める。色恋に関しては独占欲が強く、それに耐えられそうな異性に興味を持つ。浮気は全く許容できない。心身共に綺麗好き。好奇心が強く、ロマンチストでもある。優しい。思いやりがある。こういう性格は、〈おばあちゃん〉になっても変わらない。」

「どこからそういう情報を得たの?」

「もう長いこと君のことばかり考えているからなぁ。」





著者・霧島葵(49歳)

著作年月日・2022年4月11日

(C)Aoi Kirishima

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