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キャリア設計は”自己中心的”であれ

私が相談を受ける方の多くが教育関連のお仕事をしています。
そして、転職に関するテーマとなると、以下のようなフレーズが相談者からよく出てきます。

「担当する生徒が卒業するまではやめられない」
「今は進路決定の重要な時期だから抜けるわけにはいかない」

転職を検討しつつも、今やるべきことや、自分の与えられた役割にもそれなりにモチベーションを感じることができる場合は、それを全うしてから(つまり年度が終わるまでは転職しない)でいいかもしれません。

しかし、
もしも体調面もしくは精神面で不安を感じている場合、
自分の体を壊してまでその責任を全うすべきでしょうか。


もしもやりたいことが見つかってそちらへの思いが強くなっている場合、
その思いを押し殺して高いパフォーマンスが発揮できるでしょうか。

会社のため、顧客のため、の前に自分のためを考えるべきだと私は考えます。

安易に辞めることを提案しているわけではありません。
大事なのは自分のキャリアを考えるときに、とことん「自己中心的」でいられるかどうかです。

「周りに迷惑をかけてしまう」
「信頼してくれた生徒・保護者に申し訳ない」

というような思いは大事です。
大事ですが、一旦捨てましょう。

捨てないといつまでたっても自分の意志が尊重されないからです。
自己が確立されないまま自己犠牲だけを重ねていくと、他者をいつも「忖度」(ここでは最近のネガティブな意味)する思考しかうまれなくなってしまいます。

まずは自分がどうしていきたいかを考えましょう。
そして、もしも辞めると決めたときは、

  • 就業規則(※)を確認し、いつまでに退職の意向を伝えるべきかを把握

  • 事前に退職の意向があることを可能な限り伝える

  • 引継ぎをちゃんとする

これらのことを最低限守れば、周りへの「迷惑」(迷惑がかかると思うのなら)も最小限に済むはずです。

人生は一度切りです!

教員の場合は学校や地域に基づくもの。公務員の場合は、一般企業と雇用形態が違い、退職までの手続きが複雑なので注意が必要。

▼後記
私は年度の途中で転職した人間です。罪悪感がなかったかと言えば嘘になりますが、「辞められない」を言い訳に自分の今後のキャリアを考える姿勢から逃げていた自分もいました。体力的にも精神的にも今後のことを考え、自分のキャリアについて真剣に向き合ったとき、自分の人生の舵取りは自分なんだと思えたことが行動力につながり、転職ができて本当に良かったと今は思っています。

ところで、教育関連職は一人あたりの責任の範疇が広く、それがゆえにいろいろなことが属人化しています。これは個人の問題ではなく、組織ひいては社会全体の問題として捉えていくべきだと思っています。

最後までお読みくださりありがとうございました。


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