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1/24「本が苦手な後輩を引き摺って、テーマパークへ」

PM 3:00

今日は前から行きたかった本屋さんへお友達と一緒に向かいました。

突然ですが、僕は本が好きなだけでなく、本屋自体が好きです。週に一回は買わなくても見に行くし、行く時は大概一人です。
なぜなら、1度入ったら1時間以上出てこないからです。今日はゆっくりするぞー、って時は2時間くらいいます。
だから誰かと一緒に行くと大概、言われないにしても「もういいんじゃない?」という視線を送られます。(もうよくない)

そんな僕が生贄として選んだのは、普段は俳優として活動してるお友達です。(歳離れてるけど親友なので呼称:マブ輩とする)

マブ輩は、読書といったらマンガを手に取るぐらいの感度で生きていて、普段は本屋にほとんど行きません。

そんなマブ輩を、本屋に連れていきます。
(我ながら、悪魔の所業だと思ってる😈)

僕らが行ったのは、八重洲ブックセンター本店です。
本店は地下一階から八階まである大きな本屋さんで、僕にとってはテーマパークでした。もう、ドキドキワクワクでした。
でも、マブ輩にとっては八層の地獄に見えたのかもしれません…😈

そんなマブ輩を連れて僕は地獄の門を潜りました。もちろんマブ輩が唯一好きな漫画売り場の八階には直ぐに行かせません。
なぜなら、まずはその本屋さんの顔を見て、挨拶しないとならないからです。
それが最低限の礼儀だと僕は思ってます。
なので、一階の端から地獄巡りを始めました😈

さすがその店の顔なだけあって、ラインナップは多岐に渡り、ひと棚ごとに本の種類が変わるので巡っていて、全く飽きません。
雑誌から話題の小説、メディア化した作品の文庫本、常に売れ続けるビジネス書まで、あらゆるジャンルがアメ横の露天並みにひしめき合ってました。
もうこの1階だけで既にそこら辺の本屋の敷地超えてます。それにどの本も真新しく、泰然と棚に収まっていてかっこよかったです。
でも、マブ輩にとっては、悪魔たちが「この人間はどう苦しめてやろうか」と嘲笑っている声に聞こえたかもしれませんね😈

次に向かったのは専門書コーナーです。
専門書に関しては僕も普段、巡ったりはしません。
でも、今日はテーマパークに来たのでもち行きます。マブ輩も言わずもがな、引き摺っていきます😈
平日の昼過ぎだったからか、薄く流れるクラシックのBGMがよく聞こるほどフロアにはほとんど人がいませんでした。
そんな中、僕たちは建築関係の資料を見て、何気なく見ていたアーチの部分にも外壁にも名前がついてることを知って驚いたり、専門書の物理的な重さを感じて、マジ鈍器よなと思ったり、図鑑を見て小学生みたいにはしゃいだりしました。
中でも「古代生物がもし今生きていたとしたら……どれくらいの大きさなのか」を分かりやすく教えてくれる図鑑が面白かったです(名前は忘れた)。

お次は、小説のコーナー。
ちなみにここが今日の僕らの目的地でした。
最初に書いたとおり、マブ輩は俳優です。マブ輩のはいは後輩の輩であり、俳優の俳でもあります(うるさ)。
そんなマブ輩は以前から、関係者各位に「大丈夫。これ大丈夫なやつだから。頼む。俺を助けると思って、ちょっとだけ! ねー、さー、いや、合法合法。マジでマジ。一発で元気になるやつだから。な? だからちょっとだけ、ちょっとだけでいいから、活字読もうぜ……👿」
と、言われてきたらしく、本人もそこまで言うんだったら……みたいな気持ちに傾いていたので、今回その関係者各位の人達の想いを背負って僕がヤサへ連れていきました👿
最初は、回り方がわからなく、ただパッケージだけを眺めていたマブ輩でしたが、だんだんと自分で気になったものを手に取り始め、試すようになりました。裏表紙に載っているあらすじを読んだり、じっくりと装丁を眺めてみたり、もはや時間の問題だったようで、気付けばマブ輩は一人で書籍を手に取って楽しんでいました👿

関係者各位の皆さん、
名前も、顔も知りませんが、やってやりましたよ。
これでアイツは、以前の自分には戻れないでしょうね👿

吟味の末、マブ輩が手に取ったのは千早茜さんの「男ともだち」でした。こういう女の人の心境が知りたいから読むんだそうです。
にしても、最初から直木賞受賞作家の千早茜作品とは。
上モノです。
将来が楽しみですねぇ。うっへっへっへ👿
(ちなみに、マブ輩が一人で徘徊している時、僕は官能小説のコーナーでページを捲りながら「ああ、比喩とかを使うんじゃなくて、結構直接的な表現をするんだな。あと、セリフ多いな」とか思いながら鼻の下を伸ばしていました。)

そして、最後に地獄めぐりを終えたマブ輩と八階のコミックフロアに行きました。
野犬のリードを外したみたいに、マブ輩はフロア内を駆け回り始めました。僕は庭先の犬を眺めるようにマブ輩の燥ぎっぷりを見守りながら「いつか活字フロアでも同じようにはしゃげる身体に改造してやるぞ」と思いました。

マブ輩はそこで、かねてから読んでみたかった血の轍と、せっかくだからといい、チェンソーマンの第一巻を買ってました。(ハンター×ハンターの第一巻と迷ってた)

なんだかんだで、マブ輩も楽しんでいたみたいでよかったです。
かんばってジャンキーにするぞ👿


おしまい。


その日、買った本。
(まだ読み切ってないから内容は語れないけど)


「ノーマル・ピープル」

著:サリー・ルーニー  訳:山崎まどか

表紙でビビッときて購入。
アイルランドの作家らしい。
男女のなんでもない恋の話らしく、おもしろそう。


「プロトコル・オブ・ヒューマニティ」
著:長谷敏司

AIを搭載した義足を履くコンテンポラリーダンサーの話。
いや、これ面白くないわけないじゃん。

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