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母はうつ病。3 初診、母と先生と私

医者の紹介状って何書いてるんだろう……と思いました。

前回⇩



はじめに

本シリーズはうつ病の母と接する自分のために書いています。
ただただ、本当に自分が感じたままを記録。
誤解なくお伝えしたいですが、あくまでも私の感じたことが主体になりますので、読んでいただける方はご理解いただけると幸いです。

【医療行為的な参考にしない】
【福祉制度などは主治医とご確認ください】
【過度な叱咤激励は不要】
【うつ病または精神疾患について他意はなく、間違ったイメージを植え付ける意図はない】
うつ病というデリケートな題材ではございますが、目に触れる方に何かしらお届けできればと思います。

登場人物

四条:私・推しがすごいグッズ出してくる
母条:母・うつ病
父条:父・現役ケアマネ
叔母条:母条姉
お嬢:叔母条の犬・かわいい

いざCクリニック初診

問診表に色々記入。それを見ながらまずは先生が質問してくれます。
おだやかそうで、やさしい感じの先生。
最新の状態を聞いた後に、紹介状を見ながら過去の状態も確認。
先生「昨年の○月頃、良くなったんですね~」
母条「???」
私「???」
先生「えっ?」
母条「そんな自覚はないです」
(※この時だいぶ弱っていたのにすげ~はっきり言う)
先生「ご、ご家族から見てどうでしょう?」
私「変化ないというか良くなったという感じでも……」
母条「???」
私「???」
今も覚えている不思議な会話。不思議すぎてちょっと笑ってしまった。
これは……どう捉えるべきなんでしょう。そもそも良くなったと言われる時期は酷くもなかったので本当に私から見たらさほど変化がない。
そして母条はなんと言われていたのだろう。忘れちゃったのか、今の状態だから分からないのか。

そして歩行の確認と、パーキンソン病の検査をしていたので結果が何もなかったこと、パラパラと家族の構成とか、うつ病になったきっかけになったことなんかを話す。
うつ病、体に異常がないことが前提で身体症状症(旧:身体表現性障害)じゃないかとのこと。PCと本を遣ってうつ病と身体症状症の説明を受ける。そしてうつ病の治療で重症化した場合は電気での治療を、の説明のところで母条がかなり大きめの嫌が発生。
先生としては治療の種類の説明と、ここではそれが出来ないからその治療を受けるなら転院が必要、という話をしたかっただけなのだが、あまりの嫌がり方にこれもうたぶん聞けてない。
ということで私がしっかり話を聞いておく。絶対これ悪く取って勘違いしている。

先生はその後も優しく問いかけたり提案をするが「先生は薬だけ出してくれればいいから」「精神科では治らない」のくり返し。でも困ってますよね?と聞くと「う~~~」と答えられなくなる。

最後にご家族から見てどうですか、と言うところで父条が仕事を理由に別のアパートを借りて帰ってきてない旨を付け加える。
きっかけは別の理由で、これを言い出すと母条は「違う違う」と言うが、どう見てもこれだってかなり堪えてるやろ……と踏んでいる。
こんな正月に救急車に乗るような事態になってもこなかったもんな、と思うとちょっとつらい。
スケジュールを合わせたら病院の送り迎えもしてくれるし、ひょっこり顔を見に来たりもするが、これがパートナーか、と思うと色々思うところがある。世のご夫婦に聞きたいんですが、こんなもんなんすかね?

そして、たぶん原因は私にもあるんだろうな~と思っている。

私と母条

実際今は、母親と二人暮らし状態だ。なんとなくぬるっと二人暮らしがスタートしてしまったのでいつからだったか覚えてないけれど二年ぐらい。
おかしいなぁ、ちょうど母条がうつ病になった頃だなぁ。

まぁ、今はこの話題はいいでしょう。

私の帰りが遅かったり、いなかったり、旅行に行ったりするとやたら寂しがるようになったので、家に一人は寂しいんだろうなとは感じてる。
それでも私は普段は飲みに行ったりもほとんどないので、休みの日は出かけているというだけだ。
そもそも母条は一人暮らしをしたことがないので、自宅に一人が普通、という状態をいかなる時代も経験していない。
そして父条がいなくなると加速する過干渉。
私は過干渉が嫌なので出来れば一人でいたいし、ある程度自由にしたい。家族は好きだけれども、「今日かなり遅くなるから(ご飯とか)お構いなく」と言っているのに「何時になるの」「夜中は危ないから」「ご飯は食べてくるの?」「何時ぐらい?」「ご飯炊いておく?」と何回も聞かれるのはうんざりなのだ。10代の娘っ子じゃないんだぞ?好きにさせてくれ。
私は一人暮らしをしていた時期もあり、都会で10年間ほど散々遊んでいたので23時なんかまだまだこれからだし、料理だって別に自分で何とかなる。
だからって一緒に住んでる人に無断でというのはルール違反だ。
どこにいくとかも言うし、分かる範囲で時間も伝えてる。が、急に誘われたりするから分からんとしか言えない。あなただってあるでしょ…テニス終わった後にお友達とお茶になったとか。同じですから
この詮索がどっと疲れる。うつ病のせいもあるかも知れないと一応、我慢はしていた。母条だって私のだらしないところが好きではないだろうからお互い様だ。

そしてだらしない四条vs片付け好きの母条、というのがまたいけない。
だらしない方が一般的には悪いので黙っているが、食事だけは耐えれなくなっていた。
まだ私が食事中だというのにそこに手を伸ばしてきて皿を取って洗うのだ。
いや、まだ食べてるし。ていうか、私と皿の間に手を入れてくる。
さすがに嫌すぎる~と思って言っても直してくれない。
文句だけ言って世話をしてもらっているのは筋が通らないので、料理や片付けも自分でするから、自分で出来ることはするから、という作戦に出ても「これをしないと終わる気がする」と言われてしまうとお任せするしかない。
私のパーソナルスペースが広すぎるのか、母が狭すぎるのか。私が個人主義すぎるのが異常なのか、とにかく私と生活の感覚が違いすぎる。
私は私で自分の心を守るために何も言わなくなる。
日常会話だと思って自分にあったこととかを話しても、心配とマイナスなことしか言われなくなったので会話を控えていた。
母条も外に出るのが億劫だとか、お友達にも会いたくないとか、必然的に会話デッキの手持ちが少なくなり、私がどこかに行こうと誘っても断られるようになってどう接していいもんか……というのが酷くなったのも秋だった。

私とのこの状態も、何かしらの原因になっているんだろうな。
母条は私を自分が中心で自己を犠牲にしたりしない娘だと思っている。そう言われた。
これは原因あるよなぁ~。父条にそっくりなんだもの

初診終了

そんなことを思いながら初診が終了したが、悲しいことに過去全てのお薬手帳が必要だったことが発覚。私はお薬手帳を持っていないので直近の一冊でいいと思い込んでいた、過去のもいるって言ってよ!
前に何をどのくらいお薬を使っていたか分からないから、次回、血液検査の結果と一緒にお願いします、と言われてしまった。なので大きく何かが変わるという事もなかった。
それでも先生は優しく「ずっと同じだとつらいと思うので何か変えてみませんか~?」「ちょっとやってみたいことあるんですよ~」と言ってくれたので「「ね?やってみよ?」」と私も加わって薬を少しだけ変えることになった。すぐには変化が出ないだろうけれど、まぁ様子見。

ずっと思っているんだけれど、診察中って私どこまで介入していいの……?


次回

再診までの日常。
いやほんと、これってどこまで何を言って良いんだ……?
です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともお付き合いいただければ幸いです。


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