母はうつ病。5.5　わんこがいなくなったらどうしよう

考えるだけで恐ろしい……。

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最近の母条。
調子良くなった気がするな〜！からそこまで変化はない。ちょっと動きが鈍い日もあればハキハキ喋ってる日もある。ご飯もやだやだ、とはならなくなった。お風呂も「寒いから入ったら〜？」と言えば入るようになった。
少し余裕ができたら困るのが飼ってるわんちゃん、お嬢だ。

お嬢、17歳

お嬢は叔母条の家で飼ってる犬で、それはそれは叔母条と母条二人で可愛がっている。
もちろん私だって可愛がっている。わがままプリティーだけれど、静かで賢いとってもいいこちゃん。

もう17歳のシニアだ。
アレルギーや3度も手術したけれど叔母条と母条が過保護なぐらい気をつけたから17歳の今でもご飯が大好きで、わんわんおねだりをしてる。
何度も不死鳥の如く蘇って、住むお家が違うなら助からなかったかも知れない。

でももう、歳なのだ。

足は痛そうになってきたし、寝る時間も増えて来て排泄も粗相が増えた。
でもそれはしょうがない、シニアなんだもん。
大事に大事にして、17歳まで長生きしている。
お嬢のペースに合わせてゆったり最後まで一緒に過ごせばいいじゃない。
でも叔母条も母条も「お嬢が死んじゃったら生きてる意味がない」ぐらい言うのだ。

怖い。

これ、どのぐらい本気なんだ……と思うぐらいには溺愛している。

マジで怖い。

お嬢がいなくなってしまった時、どうなってしまうんだろう。またガクンとくるのだろうか、次は生きるのが辛くなってしまうのだろうか。

確かに私だっていなくなったら悲しいけど、こんなにいっぱい愛してくれて幸せだったし幸せにしたじゃん、って思いたい。
そう思いながらお別れしたいのに別の心配でそれどころじゃなくなる。それも本当に嫌だ。

母条は老いて粗相をするお嬢に大変だ大変だ毎回毎回ガッカリして、世話をする叔母条が大変だと言う。
叔母条は、確かに実際は大変だとは思う。が「シニアだからねしょうがない」と受け止めて介護をしてる。飼い主の宿命だし、立派だと思う。
家にいる人だから細やかにケアされて、お嬢は幸せなばぁちゃんだ。

それを腰が痛いから可哀想だ、とかアレができないからコレがつらいから、と母条が言うのだ。

私も嫌だからわかるけど、勝手に可哀想と言われたくない。だって可哀想って、飼い主の責任なんだから当たり前だし、叔母条も当たり前と思ってるハズ。
叔母条もそれを言ったらやはり怒るらしく、叔母条が可哀想なことを言いたいのか、とにかく私に言ってくる。

ごめ、聞きたくないわ……！
ネガティブの決めつけ、悪いけど主義に反する。

言ってもどうにもならないし、心配で何かしてあげたいなら自分でなんとかするしかない。
出来ないからって私に言って消化しないで欲しい。
どうしようもないことはたくさんあるし、私もそのやるせない気持ちを自分で折り合いをつけて消化している。言われれば言われるほど、私だって消化不良を起こす。

ネガティブの過剰摂取でお腹いっぱいだ。

今はうつ病だからより顕著だししつこい。
しょうがないと分かっていても、思想の違いは受け入れ難くなかなかにストレスだ。強く言うわけにもいかないし、困ったもんだ。

ていうか、可哀想って言われたら私って可哀想なんだって惨めになるから言われたくないのだが？？これ私だけ？？
(私も！と、叔母条は言いそう)

つくづく、違う人間だな〜と思う。

ま、なるようにしかならない。
お嬢には一秒でも長生きして欲しい。
どうか可哀想なんて思わないで、最後まで幸福で穏やかに過ごして欲しい。

母条も、叔母条も。
そして、私も。