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音楽が好きです

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最近の記事

Hayato Sumino at NIPPON BUDOKAN

「美しい静寂」(角野隼斗)という言葉を昨日初めて聞いたので、その美しい静寂を体験させてくれた公演について少し記録したい。 2024年7月14日に開催された角野隼斗氏のピアノリサイタル。会場はおよそ14000人を収容する日本武道館。1966年にThe Beatlesが初めて音楽ライブを行った会場であり国内外の超一流ミュージシャンの公演が多く行なわれてきた。 解体と再出発、をコンセプトに組まれたこの日のプログラムは以下 ショパン:スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20 ショパ

    • Hayato Sumino in Singapore

      「しあわせの調」が音楽にあるとすれば、そのひとつがFメジャーかもしれないと思いながら日々を過ごしている今日この頃。(個人の感想です) 日本から南西へ5300キロに位置する都市国家シンガポールにて角野氏のリサイタルが開かれたので足を運んできた。現地までは飛行機で7時間。いかんせん私は実は飛行機が少し苦手笑 それでもチケットへと触手が動いたのは他でもないそのプログラムの魅力ゆえだった。 バッハのコンチェルト第1楽章ではこれから始まる楽しく喜びに満ちた音楽の時間を祝うかのような

      • ポーランド国立放送交響楽団来日ツアー(金沢)

        2022年9月16日(金)金沢歌劇座 プログラム:バツェヴィチ/序曲       ショパン/ピアノ協奏曲第1番       ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」 指揮:マリン・オルソップ ピアノ:角野隼斗 管弦楽:ポーランド国立放送交響楽団  明日で千穐楽を迎えるポーランド国立放送交響楽団の来日ツアー。私は埼玉と東京の公演にお邪魔したが、急遽金沢公演にもお邪魔したのでその記録を。 まず一番に伝えたいのは未だ出口の見えないこのコロナ禍において音楽の生演奏を届け続けて

        • ポーランド国立放送交響楽団来日ツアー(埼玉、東京)

          「初めまして。僕にレッスンをしてくださいませんか?あなたの作品を本当に愛しているのです。」これは昨年開催された第18回ショパン国際ピアノコンクール予備予選直前の運営(フレデリック・ショパン研究所)からのインタビュー内の「もしも道端でばったりショパンに出くわしたら、何と声を掛けるか」、との問いに対する角野隼斗氏の回答だ。同氏はこのコンクールのセミファイナリストに選出され、帰国後もめざましい活躍により、日々世界中のファンに音楽を届け続けている。 コンクールの主催国、つまりショパ

          角野隼斗 new songs "New Birth"and"Recollection"

          2022.8.10にリリースされた角野隼斗さんの新曲2曲「胎動」、「追憶」の各種配信サービスを下記にまとめました Spotify Apple Music YouTube Music 追憶 - YouTube MusicProvided to YouTube by The Orchard Enterprises 追憶 · 角野隼斗 追憶 ℗music.youtube.com

          角野隼斗 new songs "New Birth"and"Recollection"

          プチ社会科見学@スタインウェイセンター

          昨夏よりスタインウェイアーティストにその名を連ね破竹の勢いで活躍している角野隼斗氏の演奏する楽曲2曲が先日、スタインウェイ社の自動演奏ピアノSPIRIOのカタログに追加されたとのことで、実際にその自動演奏を体験してみた。 今回訪ねたのはスタインウェイセンター高崎。ピアノを買う予定が無いので少々気が引けたが、試しに自動演奏の体験をしたい旨をセンターに電話してみたところ快諾してくれた。自動演奏体験の感想を簡単に記しておく。 今回カタログに追加された角野氏による演奏楽曲は彼の自

          プチ社会科見学@スタインウェイセンター

          巨人の肩はいま

          ⚠️本noteは過去のコンサートの振り返りが中心(しかも私的)であり、トータルで3800字の記述ですので、そちらを承知いただける場合のみご高覧いただけましたら幸いです。 関東甲信などにおいて気象観測史上記録的な短さで2022年の梅雨が幕を下ろした。この夏以降の生命の営みへの影響が大きくないことを願う。 さてこのnoteでは一年前の夏に紀尾井ホールにて開催された角野隼斗氏のオール・ショパン・プログラムを私的に振り返り、このコンサート以降の今日までの氏の活動に関しても少し記し

          巨人の肩はいま

          かてぃんplaysラプソディー・イン・ブルー

          夏至を2日後に控えた6月19日に開催された「かてぃんplaysラプソディー・イン・ブルー」に足を運んだ。この興業は調布国際音楽祭の第10回を記念するオープニング・コンサート。この日は太陽が高く、サングラスと日傘を手放せないような空だったのは、太陽が夏至に向けて高度を上げていたからだ。地元の駅から新宿、さらにそこから特急で調布へと向かう。ホールは満員御礼。コロナ対策のもとコンサートが行われた。   以下プログラム   作曲者名:曲名の順 ジョン・ウィリアムズ:スターウォーズ・サ

          かてぃんplaysラプソディー・イン・ブルー

          魅惑のラフマニノフ!

          それでも花は咲く。啓蟄もすぎ街路ではコブシやアカシアが春を讃歌する3月の良き日にカルッツかわさきにて開催されたコンサートに足を運んだ。 コンサートの概要は以下。 気鋭のマエストロと新時代のピアニストが描く魅惑のラフマニノフ!  ピアノ 角野隼斗 指揮 水戸博之 オーケストラ 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 プログラム グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』より「序曲」 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲Op.43 (パガ狂) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番O

          魅惑のラフマニノフ!