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1時間だけデザフェスの空気を吸ってきた

また2週間ぐらい前の話になるけど、「デザインフェスタvol.59」(2024年5月18日~19日、東京ビッグサイト)に行ってきた。会場に着いたのが16:30ぐらいで、屋内なのに会場には夕方っぽさがちゃんと漂っていた。出店(出展)している人も見に来た人も“あー、よく頑張った”“そろそろ帰ろうかね”のムード。それぐらいがしかし、わたしには心地よくて、会場のごく一部を駆け足で回ったに過ぎないけど、楽しかった。

今回は南館の4階を回ってきた。

1年前と同じように、購入できたものをキャッキャ自慢する。

そういえば今回の会期前に、“デザフェスで購入したものを「戦利品」と呼ばないでほしい”という作り手さんのSNS投稿があって、それはそうだよと思った。「戦利品」とか「戦犯」とか、戦争にまつわる言葉を嗜好品の買い物やスポーツ観戦などで使うのは違和感がある。とか言うわりに、わたしも「もう戦争だ、それは」とか「あそこ激戦区だもんね」とか、たいがい軽々な使い方もしてきたので、改めて意識するとする。

まごうことなき夕方。にも関わらず、親切にしてくださった皆さん、ありがとうございました。

お買い物自慢に戻る。いいなと思うものばかり買えてほくほくだし、混雑が落ち着いた時間帯だったので、ブースにいる人に「これすごく素敵ですね」とか「お一人で作っているんですか」とか話しかけて、優しく応えてもらえたのも尊いことだった。面倒かけてすみません。

小鳥を愛するイラストレーター、コトリヨガさんのところで買ったブックカバー。小鳥の姿は見えないけれど、これ実は飼っているインコさんがかじった紙をスキャンしてデザインしたそう。こういうの大好き。フィンランドのバッグに、アイスキャンデーの棒をスキャンしてデザインしたものがあって、これも愛用している

会場でわたしはワニやサメを探しがちなんだけど、強いのは猫とクマだった。猫は写実的なのからキュートなのからユルいのから、いろんなタッチがある。クマはかわいい一択。それはそう。

楽器デザインのグッズを取り揃えるContra-Stさんで購入。花札の絵柄にするっと入り込む楽器たちがかわいい。トランペットは昔、パズーに憧れて吹いていたので。売り子さんはアルトサックスの人だと確か言っていた。デザイナーさんはブランド名の通り、コントラバスだそう。

ワニやサメは場内にほぼ生息していなかった。一度、緑色で細長いものが2本伸びたイラストが遠くから目に入り、心の中で「キエー!」と叫んだけど、近づいてみたら緑色のうさぎだった。緑色のうさぎ。勝手で申し訳ないけど、このときはショックで、静かにブースを離れた。

こちらは、ペーパークラフトで枯れないお花を作っておられるyu design and craft worksさんのところで購入。紙でできているので湿度に気を付けてと、取り扱いを丁寧に教えてくださった。今度はボックスフラワーを買って母に贈りたいと思っている

ガチャガチャ(カプセルトイのマシン)を取り入れているブースも以前より増えた気がする。体感で会場の短辺1列に1台ぐらいの設置率。

動物刺繍のポーチを作っておられるocicatさんのブースで迷いに迷って3つ買い、1つは友人に。刺繍がもちろんかわいいし、色の取り合わせがかわいいし。ちなみに、O谷選手の愛犬、Dコピンをデザインしたバージョンもあった。「写真見て描いたんですよー」と。
底もかわいい。何を入れるかはこれから考える。印鑑ケースをこれに入れると、カバンの中で見つけやすくなるかも。

市販のガチャガチャは1回200~500円だけど、デザフェスだと500円~という感じ。今回は回さなかった。マシン本体は小さいものだと4000円ぐらいで買えるけど、カプセルが小さいと入れたいものが入れられないかも。大きいマシンは2~3万円する。わたしならいったん迷って導入を断念する。なんかこの段落、お金の話ばっかりしている。

そして、わたしが愛してやまないハニホ堂さんにて買ったもの。これだけじゃないんだけど、もはや載せきれない。サメ、生息してた……!
タウン柄といっても“漠然といい感じの街”でなく、何線の何駅から何駅の間に窓から見えた街だったり、サメといってもネムリブカとネズミザメだったりして、そういうところが、ひょうひょうとしているのに温かみのある作風につながっているのかなあと思ったり。見つめた時間が絵に結晶しているんだなって。
わたしの好きなものがいっぱい。ポストカードも最高だけど右の「ふろく」見て。「豪華付録」と銘打たれている場合でも、こんなに豪華なことない。

帰りは友人がおごってくれて、国際展示場駅から新橋駅までタクシーで。ビッグサイトから駅まで出たらみんな電車に乗るみたいで、タクシー乗り場は空いていた。そのかわりタクシーも少なかったんだけど、5分は待たなかったと思う。

車内で「スカイツリーだ!」とか言ってはしゃいでいたら、運転手さんのスイッチが入って、いま左手に見える建物が何で、もう少し行くと東京タワーが見えて、とガイドしてくれた。普通に乗ったのに観光タクシーみたいだった。降りるとき、いつも以上に「ありがとうございました」に心を込めたつもりだけど、通じたかどうかは分からない。くたびれたけど、いい日だった。

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