借金1.5億の会社は、どんな問題を抱えているか

この会社は、創業社長が亡くなった。突然オフィスで。
プライバシーを配慮して詳しくは語りませんが、とにかく急逝された。
死は誰でもいつかは訪れるイベントで、それがいつ起きるかは分かりません。
だから、亡くなったこと自体は、"会社の問題"ではありません。
借金は事業を拡大する上での、一つの資金調達手段なので、これも問題ではないです。

他に重要な問題がいくつかあります。

生命保険に加入していなかったこと。
創業社長が連帯保証人になっていたこと。
会社を組織化していなかったこと。
経営と営業を創業社長1人でやっていたこと。

亡くなる数ヶ月前で生命保険の有効期間が切れていたのですが、更新手続きをしなかった。
なので保険金はおりず、借入金を返済することが出来ない。

そして、連帯保証付き借入金は残された遺族が相続することになります。
会社の経営者にとって、生命保険は大事だな、と改めて思いました。

亡くなった後に会社が健全に運営されて借入金を完済できるなら問題ないですが、そうではなかった。
創業社長が亡くなった後に会社は機能停止したのです。
社長が全ての社員に直接マネジメントする体制だったからです。

さらに困ったことに営業活動を社長が1人で行っていた為、その後誰も営業出来なかったのです。

つづく

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