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赤紙が届き、おめでとうございます、ありがとうございます

朝ドラ「虎に翼」を見た。
昭和19年、戦争への召集令状、赤紙が届くと、家族は「おめでとうございます」と言い、本人は「ありがとうございます」という。

昭和19年は今から80年前の話。

80年前だって、人間の本質は今と変わらない。愛する人と一緒にいたいと思うし、子供はかわいい。美味しいものを食べたいし、楽しいことをしたい。長生きしたいと思うし、死にたくない。
全ての気持ちを押し殺して、「おめでとうございます」「ありがとうございます」と言う。

人間はその時に生きている思想や概念を基準に生きている。

人間の本質を変えることはできないが、思想・概念は変えることができる。悪くいえばコントロールすることができる。

それは昔の時代だから、できたことだと思うであろう。
今の情報化社会、自由で多様性を求める時代にそんなことは無理だろうと思うだろう。

しかし、いつの時代でも国民をコントロールできることは、コロナ禍におきても証明された。
マスクをしないこと、ワクチンを打たないことを非国民のような風潮を作ることができた。

これまでの歴史・過去を否定し、新たな価値観を押し付けることができる。

日本は長く鎖国をしていたこともある島国であって、独自の文化・伝統がある。
多様性・新しい価値観だといって、諸外国に合わせて、それを捨ててば捨てるほど、日本の国力は弱くなっていくのかもしれない。

一生懸命に日本の発展のために40年働いて定年したら、詐欺のターゲットとして孫世代の若者が電話をかけてくる国になってしまったのだから。

〈了〉

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