その先を見てみたい

　女性アイドルが好きだったことなんて小学生の時代の「モー娘。」くらいで、アイドルについては全く詳しくないわたし。好きな音楽はもっぱら洋楽。
　そんなわたしが気づいたらドはまりしてしまったBiSH。2000字書きたいと思ってしまったBiSH。はいる、いや世界の人が、BiSHに興味をもつきっかけになってほしい。そんな一心で書く、清掃員（※）歴たった4ヶ月のさちこが考えるBiSHの魅力。
※清掃員：BiSHファンの総称。

BiSHとは

BiSH。Brand-new idol Shitの略、「新生クソアイドル」の意味。現在は「楽器を持たないパンクバンド」という肩書で活動している女の子6人組。

　ウィキペディアより参照。「え？アイドルなの？バンドなの？」という疑問が当然浮かぶ。
　そんな枠組みには当てはめられないグループ。「かわいい」も「かっこいい」も兼ね備えて、新しい形を見せてくれる。どこまでがプロデュースされていて、どこからがプロデュースされていないのかもよくわからない。
　まずは各メンバーの魅力について。（アー写とかの画像が転載可なのか疑問なので写真は貼りません。）

アイナ・ジ・エンド

　ステージ上での女王感がすごい。BiSHが気になる、好きになったきっかけってほとんどの人がアイナのパフォーマンスじゃないかな。ハスキーボイスの圧倒的歌唱力、アイナの歌声は「アイドル」というくくりではない、絶対に。アイナの歌を聴いて、わたしはもっとBiSHを知りたいと思った。アイナはBiSHの振り付けも担当。

セントチヒロ・チッチ

　わたしの推しです。チッチの歌声はまっすぐで、熱い。気持ちが伝わる歌声。ブレスが大きくて音源にもかなりの割合で入ってくるんだけど、それもいい。ステージで一番笑顔を見せてくれるチッチ。チッチはかわいい顔して、青春パンク好き、聴いている音楽も似ていて勝手に親近感。ライブハウスではダイブしたりしちゃうそう。

モモコグミカンパニー

　ただただ小さくてかわいい人かと思っていたら、全然違った。BiSHはメンバーが作詞をすることも多いんですが、モモコの歌詞は秀逸でかなりの評価を受けている。そんなモモコのエッセイ『目を合わせるということ』では普通の大学生（モモコ）が「人間観察」のために行ったオーディションで、なんと受かってしまいBiSHの一員になってからの経験が書かれている。なんとなく斜に構えていて、頑張る姿を見せたくない。そんなモモコは自分とすごく似ていて、読了したあとに「Nothing.」を聴いて泣いた。

ハシヤスメ・アツコ

　「メガネ担当」ってなんじゃそりゃ。「きれいなお姉さん」的なポジションかと思いきや、BiSHのコント担当。ライブのコントコーナーで空回りながらもめげない姿を見て、めちゃくちゃ好きになった。すごくいい意味であまり主張しない歌声で、曲中でハシヤスメパートになると安心する。

リンリン

　初めて見たMV（たしかstereo future）で「めちゃくちゃきれいなお顔！！！」って衝撃を受けた。高くてかわいい声なのに、シャウトさせるとBiSH１という意味不明さ。初期は黒髪、おさげ、THEアイドルという出で立ちなのに、いまや「現代アート」。いろいろな動画を見るたびに別のリンリンに出会える。

アユニ・D

　笑わない。まじで笑わない。本人も作り笑いが苦手で、睨み返すほうが得意だと言っている。やっぱり「アイドル」じゃない。普段のアユニは声も小さいし、人見知り、「だるい」を体現しているような振る舞いをする。そんなアユニがステージではめちゃくちゃかっこよくなる。なんなんだろう、この魔法。アユニを見ていると親目線になっちゃう。「あんな内向的な子がこんなに大きな声を出して、自分を開放しているなんて……！」みたいな。

とにかく楽曲がイイ

　BiSHにはまったきっかけは、楽曲の良さ。BiSHって名前は知っていたけど、聴いたことはなかった。わたしはもともとパンクが好きで、友人に「絶対BiSHの音楽好きだよ」っておすすめされて聴き始めた。「そんなこと言ってもアイドルでしょ～」って思って聴いてみたら、パンクはもちろん、ストリングスが入るかなりメロディアスな曲もあり、アイナの歌声にやられ、完全に落ちた。
　「アイドル」というには作詞もする、作曲もする、振り付けもする、笑顔を振りまいているわけじゃない、中指立てて「かかってこいよ！」って叫んだり、ヘドバンしたりする。なにこのグループ。自粛期間ということもあり、友人からDVDを借りたりYouTubeで動画をあさったり、今や完全に夢中。

結局BiSHって何者なのか

　「アイドル」じゃないのでは、と言ってきたが、普段のインタビューやトークを見ると、ふにゃふにゃ、ふわふわしゃべっていたりして、そういう姿はまさに「アイドル」。なのにステージに立つとめちゃくちゃかっこいい。
　アイナがなにかのインタビューで「BiSHというジャンルを作りたい」と言っていた。新曲のMVでは「楽器を持たないパンクバンド」が楽器を持ってしまったし、これからもきっと彼女たちは進化していくのだろう。（ウィキでBiSHの歴史もぜひ読んでみてほしい）BiSHというジャンルがどんなものになるのか、楽しみ。

おまけ

　もう、たまらなくBiSHが気になっちゃいましたよね。最後にさちこ的おすすめライブ映像を貼っておきます。チェケラ。

オーケストラ

BiSH代表曲。何も言わないからとりあえずこれ聴いとけ！っていう曲。

リズム

アイナ作曲、モモコ作詞。石原さとみのフレアのCMで使われている曲。このツアーの衣装が激かわいい。

stereo future

ストリングスが入っててめちゃくちゃかっこいい曲。振り付けもかっこいい。

beautifulさ

今までの3曲とは打って変わってポップでかわいい曲。リンリン作詞。

GiANT KiLLERS

最後に激しい曲を。2:18くらいのハシヤスメがすごい好き。

やばい、書きすぎた。というわけで今回のテーマは「私のイチオシ」でした。はあ～、超すっきりした。