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周囲が「あの人に言っても仕方がない」と学習すると「裸の王様」になる。その「諦め」は徐々に進行するので、王様側は気がつかない。

ポイントは「あの人に言っても仕方がない」という学習が徐々に進行することだ。王様側は「今までも進言してくれてるし、何かあったら言ってくれるから大丈夫」と考えている。実際には、ゆっくりと「本人が受け入れる進言」だけに選別されていく。進言する側も無意識だったりするから、ややこしい。

最初のうちは、周囲の人も「えらい人」に違和感を伝える

最初のうちは「なんか違うのでは?」と素朴に伝える。

周囲の人は進言する

でも、伝えた側があまり向き合ってくれない。違和感に向き合った上で、「考えてみたんだけど、やっぱり違和感の内容には同意できない」ならOK。向き合っている場合、「指摘されたポイントも一理ある」という回答になることが多い。

えらい人は違和感と向き合わない

周囲の人は、仮に「えらい人」が違和感に向きあわなくても、それでも何度かは違和感を表明する。

何度か繰り返しても、意味がなさそうなので、「この内容は言っても意味がない」と学習する。

そうなると、えらい人が受け入れやすい「違和感」だけが進言される。違和感は進言され続けているから、「えらい人側」も自分は裸の王様ではないと判断する。

裸の王様は、何も言われないのではなく、「本人が受け入れ可能な指摘」だけが進言される

なんとなく「裸の王様」には、誰も何も言わないイメージがあったけど、違うな。

進言している側も、「自分は伝えている」と思っている

ここもポイントで、違和感を伝えている側も「必要なことは伝えている」と思っていたりする。というか、私が思っていた!でも最近はいろいろ選別しているなあ、と気がついたのだ。だから「裸の王様ループ」はこうなる。

無意識で進言側が選別してる

これはやばいね!

回避策:「人は相手をどう見ているか本人へ正直に伝えることをためらう一方で、本人以外の人に伝えることは意に介さない」を利用する

相手を動揺させ得る情報を持っている場合、人は最も負担の少ない道を選ぶ傾向にあること、つまり単に何も言わないという選択をする傾向がある

(書籍「insight」P250)

参加者たちは、たとえばジーナは傲慢だといった意見を、他人には(嫌いな人にさえ)気兼ねなく語っているが、本人にはほとんど言ったことがないと回答した。

(書籍「insight」P251)

こんなイメージ。

対策は、第3者に評判を集めてもらうことだろう。

以前に書いた記事を紹介しておく。

今回は以上です!


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