人は相手をどう見ているか本人へ正直に伝えることをためらう一方で、本人以外の人に伝えることは意に介さない
柴田(@4bata)です。この特徴を応用して、自分へのフィードバックを集めることができそうです。元ネタはインサイトという本です。
人は、望ましくないメッセージについては沈黙を保つ。
相手を動揺させ得る情報を持っている場合、人は最も負担の少ない道を選ぶ傾向にあること、つまり単に何も言わないという選択をする傾向がある(書籍「insight」P250)
人は相手をどう見ているか本人へ正直に伝えることをためらう一方で、本人以外の人に伝えることは意に介さない
参加者たちは、たとえばジーナは傲慢だといった意見を、他人には(嫌いな人にさえ)気兼ねなく語っているが、本人にはほとんど言ったことがないと回答した。(書籍「insight」P251)
ポイントはここだ。「Aさんに関するネガティブな見解」を、本人とAさん以外の他人、どちらに話しやすいか。私はAさん以外に伝えるほうが簡単だと感じた。回り回ってAさんに伝わる可能性があるとか、そもそもそういうことは発言すべきではない、という判断で実際には言わないにしても、どちらのほうが「発言のハードルが低いか」については、考えることができる。
わかること:周囲は、本人に伝えていないだけで、おそらく自分についての意見を共有している
自分以外の人は、自分に対しての「言いにくい見解」を共有している可能性が高い、ということになる。自分がネガティブなフィードバックを受け取る機会が減り、変化のきっかけが少なくなってしまう。
信頼できる他の人に「自分に関するネガティブな情報」を集めてもらい、変化のきっかけとする
「老害」に関して、私にとって新しい発見があった。一般的に「老害」とは、変化できない本人にフォーカスがあたっている。本人にフィードバックしにくいことも想定できる。
「本人には伝えにくいが、周囲の人には伝えやすい」を応用すると、本人に聞く耳があるのなら、自分以外の人に自分に関するネガティブな情報を集めてもらうことはとても効果的であることがわかる。仮に「本人に伝えます」ということを伝えた上でのヒアリングであっても、当事者が聞くよりは第三者経由のヒアリングのほうが、「自分が周囲からどう見えているか」を正しく聞ける可能性が高いということになる。
直接いってもらうことは期待しない
たまに直接いってくれる人もいるだろう。それは、あなたのことを「ネガティブ情報も聞く耳を持ってくれる人だ」とかなり信頼している貴重な人だ。そういう人がいるなら、その人に周辺の自分の評判も集めてもらうことで、自分の振り返りの機会が何倍にもなりそうだ。
聞いた話:上司が隣の部屋で音声だけ聞いていて、部下が言いたい放題話す研修があるらしい
もちろん部下は、上司が聞いていることは知っている。それでも目の前にいなければある程度いろいろ言えるものなのだ。そしてそれが上司にとっては新鮮だ、ということらしい。
今回は以上です!
誰かが書いてたけど、サポートしてもらったらそのお金をだれか別の人のサポートに回すと書いていて、それいいなとおもったのでやります!