勝手に決めつけよう
2020年4月、ステージⅢのがん(軟部悪性腫瘍)と診断された時、私はこの事実を次のように決めつけた。
「これで私は未来永劫社畜にならずに済む。私は日本社会に勝利した。」
重篤ながん患者を雇いたいと考える経営者はまずいない。
「がんになったら私の社会人生命はそこで終わる」
と私は解釈しなかった。因みに私の年齢はアラフィフである。
5月28日の手術から約2ヶ月半が経過した現在、私は抗がん剤治療や放射線治療を含め、がん治療は何もやっていない。
これは先日行った精密検査の結果を受け、担当医が下した方針である。転移も再発も何も異常が確認されなかったのであるから当然の方針といえる。
そう、当初勝手に決めつけたように私は勝利したのだ。
我々は幼少の頃より客観的かつ合理的に物事の意味を解釈するよう教育されている節がある。荒唐無稽な解釈をするな、という訳だ。
しかしこれで成功することは難しいことを私は自らの体験から知っている。
ここで言う「成功」とは、世間一般的な意味での成功である。例えば立身出世に成功するとか、金持ちになることに成功するとか、健康になることに成功するとか、例えばこのような一般的な意味である。
成功者と呼ばれている偉人たちはほぼ皆、物事の意味を勝手に決め付けている。そこに合理性を見出すことは困難である。
「我々は歩いている。この事実が意味することは、我々は自由になるということである」
と意味付けしたのはキング牧師である。
「人々は明るくて長持ちし、なおかつ火事の原因にになりにくい性能の良いロウソクを必要としている。この事実が意味することは、電球を発明せよという意味だ」
と意味付けしたのはご存知トーマス・エジソンである。
成功者への第一歩は、自分があのようになりたいと思う人物の真似をするところから始まる。
問題は何を真似るのかということだが、私の場合はその人物の人生哲学のようなものをまず真似るようにしている。
例えば電球の作り方を真似たところで成功は出来ない。
成功者と呼ばれる人たちにほぼ共通している哲学の1つを私は今日、紹介した。
繰り返しになるが、それは物事の意味を自分勝手に決めつけるということである。
いかがであろうか?もし興味をお持ちでしたら、あなたも早速物事の意味を勝手に決め付けてみてはいかがであろうか?
不思議なことに勝手に決め付けたように物事は動き出すものなのだ。
と言ったところで、今回は筆を置きたいと思う。
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