-THE INTERVIEW- #08 もなみん(前編) 〜#もな文字 が、生まれるまで〜
こんばんは。STAFFのはるきです。9月に入った途端夜の涼しさを感じています。
夜が長くなってきたこの頃ですが、今回もTHE INTERVIEWの時間です。
大人気企画のインタビュー本編、第8弾!
「 THE INTERVIEW 」は実際に4 Silent Birdsのカメラストラップを愛用されている方に、インタビューをさせていただき、その方の視点や活動のお話、写真を撮る日々の中にカメラアクセサリーを取り入れる楽しさやこだわりを聞き出していく連載企画。
本日は「#もな文字」という、写真と手書き文字を融合した作品を生み出し続けている、もなみんさんにお越しいただきました。
もなみんさんのInstagramアカウントがこちら
今でこそ多く見られる手書き文字作品。その先駆者とも言えるもなみんさん。
前編では、写真家としての遍歴や#もな文字が生まれた経緯、そして手書き文字を頑張りたい人へのメッセージなどをお届けします。
終始穏やかで優しい雰囲気だったもなみんさんのインタビュー。
ぜひ、ゆっくりと楽しんでくださいね。
大学生で経験した、大人たちとの写真遊びが原点
はるき ── 今日はもなみんさんのインタビューということで、よろしくお願いします。早速ですが、自己紹介をお願いします。
もなみん ── もなみんと申します。東京をベースに活動している写真家/手書き文字作家です。よろしくお願いします。活動については、個人や企業さんのご依頼をいただいて撮影をしたり、記事執筆をしたり、あとはワークショップなどに登壇させていただいたりもしています。
手書き文字の方は企業さんから個人の方まで、ロゴ制作なども行なっています。
はるき ── 今はフリーランスとして活動されているということですか。
もなみん ── はい、そうです。
はるき ── 聞いたところ、母親をしながらその活動を続けていると。
もなみん ── そうです。もうすぐ2歳の息子がいます。
はるき ── Instagramにもたまに登場していますよね、桜の花びらをおでこに乗せた写真とか(笑)
もなみん ── そうです(笑)あれだけ浮いてるんですよね。おでこが(笑)大変な時期ではありますが、楽しくさせてもらってます。
はるき ── お母さんをしながらフリーランス作家として活動されているもなみんさんですが、作家としての活動歴はどれぐらいですか。
もなみん ── 写真を始めたのは12年ほど前です。その頃からharu wagnusさんにはお世話になっていて。初めてにカメラの集まりに参加した時にharuさんがいて、その時からずっとお世話になっていますね。2012年とか。
活動はそこからずっと続けているんですけど、仕事として独立したのは3年前。今4年目を迎えていますね。
はるき ── ええ、そうなんですね、僕と一緒です。4月開業で。同期ですね(笑)
もなみん ── え、同じです。2021年4月スタートで。同期だ嬉しい(笑)
はるき ── 写真歴もほぼ変わらないのですごく嬉しいです(笑)
もなみんさんが写真を始めたきっかけはなんだったんですか?
もなみん ── Instagramというアプリがまだ黎明期で、スマホで撮ってInstagram内で加工してアップするというのが自分の生活にあって、やっていくうちにカメラで撮った写真をあげている人たちの素敵な写真に惹かれて、カメラだとこういう風に撮れるんだと。
カメラの集まりに最初に参加した時は初めて買ったオリンパスのミラーレスカメラを持っていったんですけど、そこで色んな技術とかレンズとかを教えてもらっていくうちに「もっと写真をやっていきたい」と思うようになりました。
はるき ── 当時の王道的な写真の始まり方でもありますね。
もなみん ── そうですね、当時は大学生でサークルも入っていなくて、Instagramで知り合った人たちがその代わりになっていきましたね。大人がたくさんいたので、大人の遊び方を色々と教えていただきました。夜中に夜景を撮りに行くとか、夜に行って朝焼けを待つとか。
はるき ── 大学生時代にそんなこともやってたんですね(笑)
もなみん ── それを大人たちと一緒に。みなさん機材もしっかり持ってて、教えたいという人も多くて。最初はそうやって覚えていきました。
はるき ── 大人の写真遊び。とても面白いです。結構激しいことだと思うんですけど、夜中の夜景とか朝焼けとか。そこは全く躊躇わずに参加していたのですか?
もなみん ── そうですね、富士山を撮るために河口湖とかにも行ってたんですけど、大学生同士だとやろうとはならないことで、多分。本当にいい経験だったなあと思っています。全然自分は苦じゃなくて、楽しいし色んなことを教えてもらえるからありがたいなあと思っていました。haruさんもそのうちの一人です(笑)
はるき ── そうなんですね、確かにやってそう(笑)普段使っている機材はなんですか?
もなみん ── デジタルではFUJIFILM X-H2とNikon Zfを主に使っています。特に使用しているのはX-H2。以前使っていたX-S10と同じような深いグリップ感にダブルスロット、あと動画にも強いということでこのカメラにしました。仕事ではFUJIFILMを使うことが多いですね。
ふらっと撮りに行く時はZfも使っていて。NikonのフィルムカメラFM2を使っていて、そのデザインを踏襲したカメラが可愛すぎて…(笑)あとはフルサイズのボケ感を楽しみたい時はこのカメラを使っていますね。
フィルムもいっぱい持っていて、FM2とPENTAX SP、Canonのオートボーイとかも使っています。持ちすぎて全部使えてないです(笑)
一歩踏み出す勇気で生まれた#もな文字
はるき ── もなみんさんといえば#もな文字。始めたきっかけを教えてもらいたいです。
もなみん ── きっかけとしては、コロナ禍の時にストーリーズで質問募集をフォロワーさんからしていて、時間があったので手書きで返信していたんです。書いた文字で返事をしてストーリーズに載せる。それが結構反響があったんです。そこで「写真にその文字を乗せて作品作りをしてみては?」という提案をもらって「あ、そうか」と自分の中になかったものを気づかせてもらって。最初は写真だけ投稿してきたのにそうじゃないものを投稿するのはどうなんだろうという抵抗があったんですけど、いざ載せてみたらそれを超えた反響があって、それが嬉しくて。また書いて、というのを繰り返して、今です。
はるき ── なるほど。初めてのもな文字はレモンの写真だったと思うんですが、その"作品"を投稿するとなった時の投稿ボタンを押すまでには色んな想いがあったということですか。
もなみん ── そうですね、書くのは楽しかったんですけどそのあとはおっしゃる通りで、あげるのに「みんなにどう思われるかな」とか、すごく気にしてしまいました。でも、背中を押してくれた方の一言があったから「とりあえずやってみようか」と。載せてみて反応を見たいなという想いで投稿しました。
はるき ── すごく勇気がいることやなと思ってたんですよ。
もなみん ── 押すのに勇気がいるのは、前例がなかったからかなと思うんです。それが結果的に今「手書きを始めたのはもなちゃんだよね」と周りから言ってもらえるようになったから、あの時勇気を出せて新しいことを始められてよかったなと思っています。
はるき ── そのレモンの投稿の1ヶ月後ぐらいに#もな文字というタグが生まれた。というのが調べたら分かったんですが(笑)
もなみん ── すご(笑)ひとつタグがあって名乗るものがあった方が人の記憶に残るかなと思って。たまたま見た人に「あの時見たかも」と思い出してもらえるなら作った方がいいと思って作りました。
はるき ── この「もな文字」っていう響きもかわいいなと思って。丸い感じと分かりやすさが。これは自分で考えたのですか?
もなみん ── ええ嬉しい。そうですね、何にでも言えることですが物の名前って「ちょっとダサい」ぐらいがちょうど良くて、「もな文字」という安直さと4文字の響きがわかりやすいなと思って名付けました。4文字がいいというのも聞いたことがあったので、それで「もな文字」ができました。
はるき ── めちゃくちゃ狙い通りですね。すごい。
自分の文字を好きになって、活かして、作品づくりを
はるき ── もなみんさんは手書き文字の先駆者だと思っているんですが、これから手書き文字をしたい、頑張っている人たちに向けて、もなみんさんからメッセージをお願いしてもいいですか。
もなみん ── 「やり方はわかったけど自分の文字をこんな風に書けないです」と言われることが多いんですね。でも私はそうじゃなくて、人の文字って一人として同じものはないと思っているんですよ。似てる字はあっても癖やストロークの違いは絶対ありますし。その人その人の良さがあると思うので、それを活かして文字入れしてもらうのがいいと私は思っています。文字がうまくないとか、こんな風に書けないではなくて、自分の文字を好きになって活かして作品づくりするのを、ぜひやってもらいたいです。
はるき ── それは本当に大事ですね。もなみんさんの文字を見ても、自分が書いたものを我が子のように大事にしてるんやろうなと。
もなみん ── 自分にも「この文字苦手だなあ」というのはあるんですよ。だけど書きたいし、練習はするんですけど、それでも全部ひっくるめて大事に書いて続けています。みなさんもどんどんやってみてください。
はるき ── とてもいい話を聞けました。ありがとうございます。
いかがでしたか。前編は以上です。
もなみんさんの写真家としての遍歴や、手書き文字を書き始めた経緯とメッセージ。長く写真を続けているからこそ出る言葉の深みを肌で感じました。
今は写真に手書き文字を入れる人も増えてきて、同じように悩んだり、頑張りたいと思ったりする人も多いのではないでしょうか。
そんな人たちに一人でも多くもなみんさんの想いが届いて、勇気に変わってくれたら何よりだと思います。
後編では、写真の話をさらに深く掘っていったり、写真展の話やこれからの話、そして愛用しているカメラストラップについてもお話を聞いていきます。
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
THE INTERVIEW第8弾。
後編もお楽しみください。
もなみんさんのSNSアカウント⬇️
https://www.instagram.com/and_mona/?hl=ja
それでは、また次回。
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