神戸vs.クボタ プレシーズンマッチ 観戦
クボタスピアーズ船橋・東京ベイvs.コベルコ神戸スティーラーズ
ラグビー・リーグワン プレシーズンマッチ
@ゼットエーオリプリスタジアム(千葉県市原市)
2021.12.18 13:00K.O.
注)神戸ファンが書いています。視点や見え方が歪んでいる可能性があります。
メインスタンド中央から観戦。
チケットは神戸のファンクラブで応募して当選(無料)。上限100人とのことだったけど、応募者全員当選だったのでは…。クボタは上限1,500人で募集してたようだけど、体感としては神戸ファン1:クボタファン30くらいの印象。(ただ、両方のチームの応援グッズ持ってらっしゃる人も結構見かけた)
コンディション:晴れ、強風。芝は良さそうだった。
この冬一番の冷え込みだが、陽が差してさえいればそれなりに温かい(観戦した席は後半から陰になって寒かった)。
バックスタンドに向かって左から右方向に終始強風。神戸は前半風上。キックオフはクボタだったので、神戸が選択したと思われる。
メンバーはHPにあるので省略。レギュラーどころでは、イシレリ、渡邉、具、フランクリン、小瀧、パーカー、バックマン、ラファエレが不在。
クボタはクロッティ、マルコム・マークスが不在。
前半立ち上がりのクボタのトライは見事な攻撃だった。クボタのやりたいことがハマった感じに見えた。
風上を活かして終始神戸が攻め込むが、取りきれない展開。BDでプレッシャーを受けてのハンドリングミスが目立つ。ただ、クボタもハンドリングミスが多い。両チーム、ボールを継続するラグビーを志向しながらも繋がらないという展開。
前半20分を過ぎたあたりから、神戸がBDを修正したのか、ボールがつながり始める。ただ、神戸最初のトライはラッキー。クルーデンのキックが相手に当たったのがアタアタにすっぽり収まったもの。
10番のクルーデンが中心にバックスを動かしていた(良い動きだった)が、李もしばしばファーストレシーバーになっていた。李の12(というか2nd 5/8)はいいかも。
風上でずっと攻め込んでいたけど取りきれない前半、という印象。
後半は風下で苦労するだろうと思ったが、クボタがあまり蹴らないのと、神戸のバックスのポジショニングが良かったのとで、あまりテリトリーを取られなかった。
出色のポジショニングを見せたのが、そう、日本代表FB山中亮平さん。
後半頭からクルーデンに代わって出場。そのまま10番に入っているように見えた。(そして10が代わっても李は変わらず良かった)
山中さんがSO!と盛り上がる俺。(注:山中さんファンなので評価が歪んでいる可能性があります)
らしい飛ばしパスで何度かチャンスを演出し、格の違いを見せつける山中さん。そしてキック処理の安定感。
結局後半も神戸が攻めている時間が長かった。クボタは大幅にメンバー交代し(80分出た選手ほぼいない?)、それによってややDFの圧力が落ちたように見える。
2つ目のトライは場内ではアタアタというアナウンスだったけど、たぶん中島(日和佐に代わって入った)だと思う。いいフォローだった。
相手DFがルーズになると、井関が狭いスペースをうまく抜けたゲインを何度も見せる。3つ目のトライは井関のもらい方のうまさ。前半早めに交代した楽平は少し焦ってるかも。
後半の被トライはキックカウンターからうまく繋がれたもの。相手が取って起点となったキックは李が蹴ったのだけど、このキック自体はうまくスペースを見つけた良いキックに見えた。その後のDFの集中力の問題だったと思う。
終盤は何度も相手ゴール前ラインアウトから取りきれなかったが、ラストプレーは見事な繋ぎでフレイザーがトライ。前半にフレイしかできないようなプレーでの幻のトライ(その前にスローフォワード)があったが、ここできっちり取り返した。この最後のトライがこの試合で一番美しいトライだった(次は前半最初のクボタのトライ)。
31-10で神戸が勝利してノーサイド。
総括:
クボタは5〜6割の出来。また、後半は選手を試すモードっぽかった。それもあって神戸が全体的に優勢に見えた試合。
神戸の攻撃は発展途上。取りきれないシーンが目立った。オフロードもまだうまく繋がらない。ただクルーデンと李のダブル司令塔的なバックスは面白そう。13アタアタはほとんどパスせずクラッシュマシンと化していたが、身体の強さが活きてた。
強風下でキック処理が安定していたのは強調できるポイント。
全て成功したプレースキックも、これも強風下で素晴らしい。特に後半蹴った李は難しいところからもよく決めていた。
基本的にPKはタッチに蹴ってラインアウトから攻めていた。練習試合だしそれは当然。ただ、何しろ風でスローが安定しずらいのと、上述のモールがまるでうまくいかないのとで、後半は「スクラムでいいのでは」というシーンがあった。前半ラストにPG蹴ったのは時間がなかったからか橋本(大)がクルーデンにそう指示してた。
セットピース:
スクラムは初めのうちは神戸が2回コラプシングとられたが、そのあとは見事に修正した。1列の選手が交代しても優勢を維持できていた。
ラインアウトは風のせいで両チーム苦戦。神戸はよくやっていたほうだとは思う。マイボールのミスはあったが、相手ボールのスティールも結構あった。
ただ、ラインアウトからのモールがまるでうまくいかなかった。これは明確な反省点。結構こだわって何度もしていたが、コラプシングなしで潰れるのが何度もあった(クボタのコラプシングは後半終わりのほうの1回だけだと思う)。
怪我:
楽平は当初足を引きずっていたけど、そこまで重くはなさそうか。
カウリートゥイオティは後半最後の方に負傷交代(おかげで張が再出場させられてた)したが、問題なさそうに見えた。
オリプリは陸上トラックがあるけど見やすかった。
また、現地実況がとても丁寧で好感がもて、なおかつ元気に盛り上げてくれた。ここに関しては「あぁプロリーグになったんだなぁ」と少し感じたり。
合流していない怪我人(?)も多いし、ベン・スミスは抜けるし、不安もあるけれど、やっぱり観戦するとシーズンが楽しみになる。
年末のトヨタ戦も行く予定です。
表題や文中において、チーム名正しい略称(おそらく神戸vs.船橋が正しい)でなくてすみません。地域名表記に慣れる日が来るのだろうか…。
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