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『ワレワレのモロモロ2022』観劇感想

『ワレワレのモロモロ2022』(ハイバイ)
@シアタートラム
2022.7.9 19:00開演

(ネタバレあります)

前に観たの(2016年アトリエヘリコプター)がめちゃくちゃ好きで、特にハイバイの稽古場自体を描いた「めちゃくちゃ通し」の話は“泣ける一歩手前の笑える”という、ハイバイでしか味わえない感覚を楽しめた。(“笑える一歩手前の号泣”は『投げられやすい石』のラストで体験)
そのほかにも、平原テツさんのいとこの話とか、『いきなり本読み』の素材にもなった川面さんのスナックの話とか、めっちゃ怖い池袋の漫画喫茶の話とか、珠玉の作品勢揃いという感じだった。
それに比べると今回は荘司ややスケールダウン感があったかなぁ。
面白かったのは元宝塚の秋草さんの新宿2丁目の話と、川面さんの出産の話。
後者は後藤さんの演技と、それによってプライベートを勝手に開陳されるヨーロッパ企画の諏訪さん、が面白く思えただけの気もしなくはないけど…。
演技で言えば『自己紹介岡部』の父親役を演じてた板垣さんは相変わらず上手かったなぁ。最後に息子に演技を教えるとこは笑った。しかしこれ、ちょっと調べれば不倫した父親俳優分かるけど大丈夫なのか…。
こうしてみると、自分語りをするにあたっては、ある程度以上の年齢の人の方が面白い、という身も蓋もない結論になってしまいそう。それは同世代への共感の強さなのか、若い世代への理解力の低下なのか、あるいは心の中で年を重ねることに価値を見出そうとしているのか…。
一番最後のやつだったら嫌だなぁ。

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