20231216_ちっぽけなポケットに飴玉だけ詰めて。

 頑張っているようなフリを辞めるところから、始めないといけない。
昔から、「そーいうフリ」が得意だった。嫌な事から逃れる為に、会得した技術だ。賢そうなふり。何でもできそうなフリ。そんなことを積み重ねても、なにも得られないというのに。自分から目をそらす。
 作品をとりあえず、完成させることから最近は始めた。いつも、中途半端にして投げ出してしまうから。中途半端なそれっぽい物だけ作って、ちょっとした目新しさで目を引くことが得意だから。締め切りをちゃんと作って、そこまでで切り上げる。これが今の実力なのだと、自分の目で知らせる。完成させて、手離さないと自分を技術がいつまでたっても、変わらない。
 作品を褒められることが多かった。作れば、すごいねといつも言われる。それが面白くないなぁといつからか思うようになったし、これくらいでよいのかと思ってしまう自分がいる。そこまでやってないのに、褒められると、その先の努力ってなんの意味があるのだろうかとか考えてしまう。褒められて悪い気はしないけれど、出来ている所と出来ていない所をちゃんと指摘してくれる人が自分には必要なのだろう。やっぱり環境かな。こんな甘い、それっぽい事をして、生きていけるようなこんな状況じゃ、何も変わらないのだろうな。
 こうやって、テキストに起こす作業は苦ではない事に気づいた。自分の頭の中のごちゃごちゃをすっきりしてくれるし、やるべき事も見えてくるし。また公にすることで、自分を逃げれない状況にするのも、やり方としては在っているような気がする。ちっぽけなことから始めていこう。

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