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伝えたいことはひとつに絞る

店頭に設置する黒板をかくことがとても多い。
いわゆる「A看板」

通りすがりの人が数秒で読める文字数は限られている。
ましてや、そのお店の前に立ち止まって読み込む人は
ほぼいない。

けれども、オーナーのかたにインタビューすると
あれも、これも、それも黒板に書き込んでほしい!と
よく言われる。

でもね、通りすがりの人は読まないのです。
ましてや、繰り返しになるけれど
立ち止まるなんでことはまずない、と考えた方が良い。

あれもこれも、オーナーさんは伝えたいことがたくさんある。
それは、とてもよく分かるし理解できることです。

でも、お客様の立場に立つと、
「読んではいない」です。

お客様が受け止めてくれなければ、
本当にただの自己満足にすぎない。

このセリフを、もう数え切れないほど繰り返して
伝えている。

これは、マーケティングの原則でとても重要な視点です。
伝えたいことは一つに絞る。

現場で特に多いのは、とにかくおすすめのメニューを
黒板にぎっしり書いていること。

お客様って、全然選べない。
でもとにかくたくさん書いてあるんです。

「この中でどのお料理を一番食べて欲しいですか?」
「それだけを、黒板に書きましょう」


そう伝えると、オーナーさんは
「ひとつに絞れない」とおしゃる方が多い。

そういうやりとりも、数え切れないほどあった。
でもひとつに絞って書いてみると、本当にオーナーが
まず食べて欲しいものを、お客様がオーダーしてくださるように
なった。

美味しいからまた、リピーターになってくださる。
そして、今度は別のメニューを召し上がってくださる。

ほんと、この流れなんです。
何も難しいことではないんです。

本当に食べてもらいたいものを、まずひとつに絞って
おすすめとして黒板に書く。

伝えたいことを一つに絞る

原則はシンプルだ。

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