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黒板一枚でスタッフのモチベーション上がった話し。

老舗焼肉屋さんの黒板のご依頼がありました。

いつも定期的に伺っているイタリアンのお店がありますが、
そちらのお店の常連のお客様が、イタリアン様の黒板を見てくださっていて
以前から「気になっていた」とのことでした。

ご主人様が焼肉店を経営なさっていて、
かなり古いお店とのことでしたが、
新規のお客様を増やしたいとのことで、
黒板のご依頼を頂きました。

まずお店に伺い、オーナーにインタビューをさせていただきました。

精肉店が経営ということもあり、お肉には絶対の自信あり!
で、ここのお肉が食べたいという昔からのファンも多数いらっしゃる
そうです。

オススメメニューなどを伺っていると、とにかく黒板にオーナー自ら
が盛り沢山にオススメメニューを炸裂させていました。

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気持ちはすごくすごくわかります。
お肉愛も非常に深いオーナー。

とにかくお客様に召し上がっていただきたいお肉が
次から次へと溢れてくるのだそうです😆

お店の方々の気持ちは、何度も言いますけれど
とてもとてもわかるんです。

でも、お客様からするとこの黒板を見て、
いったい何を食べたら良いのやら〜と
すごく混乱してしまうんですよね。

そして結局選べないというパターン。

それを、このように交通整理しました。

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「まずこのお店に来たならば、これだけはお客様に食べて欲しいメニューは
どれですか?」

と、オーナーに質問したところ「プレミアム8種盛りなんです。正直これだけもりもりにしているのも、お客様にとにかく満足して欲しいという気持ちで
採算度外視!くらいの勢いなんです!」

とやや興奮気味におしゃって下さいました。

ですので、あれこれ書くのを一切やめて潔く一つだけを
大きく書くことにしました。

すると、オーナーはやや不満そうなお顔をされていました。
(本当は、あれも、これも書いて欲しいのにな)
と心の中で叫んでいたと思います😅

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原点に帰り、このお店は何が売りなのか
オーナーに取材しながら考えました。

お肉も買える焼肉屋さんなんです。
ですので、「お肉のクオリティーにはとにかく自信がある」
とオーナーさんは無意識だったかとは思うのですが、
何度も繰り返し私におっしゃいました。

でも、店頭の看板にはそのことが一言も書かれては
いません。
私はまずそのことを黒板に書こうと、この時点で決めました。

そして黒板を出してから、お店の方に伺ったところ
お客様のほとんどが(8割り方)プレミアム8種盛りをご注文
下さるようになったそうです!!

「黒板1枚変えただけで、ほんとにすごいですね!」

と、感想をおっしゃって下さいました。

と普通でしたら、ここまでなんですけど〜。
その後、黒板を一枚変えただけで、お客様が注文してくださる
ものが変わり、お店が売りたいものが売れるようになり、
それを体感したお店のスタッフさんが、
自分達でも何かできることがある!と
気づいてくださったそうで。

スタッフさんが
「精肉販売承ります」と牛肉の部位を描いたイラストとともに
黒板にかいて入り口に下げたり、
「自分の家族に食べさせたいものをご提供します」
と、黒板に書いてみたり。

スタッフのモチベーションがかなり上がったのだそうで、
オーナーさんがとても喜ばれて、わざわざご報告下さいました。

黒板がまさに仕事をしてくれた

とても嬉しいです。
これが黒板の本来の仕事ですから。

この黒板のポテンシャルの高さを
多くの現場で見てきた私は、
本当に困っているお店、何をどうしてよいのか分からない
やっている時間がない!とお悩みの方に伝えていきたいと、
この仕事を始めました。

一枚手書きの黒板を書くだけで、ご自身の仕事が
さらに輝いていく様子を拝見できることが
私の仕事の生きがいです✨

まだまだ精進します。

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