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2021/12/29

 高校の同級生と5人で飲んだ。卒業後も年に一度か二度、このメンバーで集まっている。集合場所はいつも高校生の頃によく遊んでいた街。

 「ねえインスタ見たよ」「彼女と別れたの?おめでとう!」「てかセックスレスなの」「あの男とは別れて正解」「ワンナイトって怠くない?」「キスは浮気じゃない」「顔が良ければ何でも許せる」。そんな会話を延々としていたら、あっという間にラストオーダーの時間になった。

 一軒目を出て、二軒目を探している途中、1人が「プリ撮ろ!」と言い出し、気がついたらゲームセンターに居た。あの頃と変わらず、いつも私たちを暖かく迎えてくれるタイステ。ありがとう。大好きだよ。エレベーターを待ちながら、「当時は毎週来てたよね」「懐かしいね」「あれから、…7年?」
 怖。全員震えた。多分。少なくとも私は震えた。

 プリクラコーナーで最前に設置されているのが最新機種。ドレッサーで前髪とメイクを整え、恋みくじのガチャガチャを回し、いざプリ機へ。ジャンケンをして、100円を出す人を4人決める。全て身体に染み付いていた。プリ機はどれも400円で、そういうものだから。
 変わっていた。500円に値上がりしていた。まじ?うちら、もうジャンケンすること無いかもしれない。それってものすごく寂しい。
 撮影は全力で盛りにいく。もはや別人で、全員子犬のような顔になっていた。そういうところは変わらないんだな。ラクガキを男2人に任せたら、「生命」と書いていてウケた。ほけんの窓口?彼は来月から無職になるらしい。次の機会に盛大に祝おう。

 二軒目でも似たような話をして、各々終電に間に合うよう店を出た。横断歩道で「白線しか踏んじゃダメ!」「誰が速いか競争ね!」と言われて、叫びながら走った。高校時代から、私たちは小学生の遊びを続けている。しかも負けた。

 友達と会う為に、6日ぶりに入浴をした。1人では出来なくて、彼氏に介助してもらって、なんとか身なりを整えることができた。
 これって一般的にはヘルパーさんを雇うべきなんだろうな。そろそろ彼氏にお金を払った方がいいかもしれない。
 隣で寝ている女が不潔で申し訳ない。悲しい。と思う。思うだけで、何も行動できない。

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