#6 五行理論って何?

何度か登場している五行色体表ですが、五行の特性は次の通りだと学びました。

五行の特徴は次の通りです。

木は曲直=キョクチョク 樹木の生長を示しており、風に吹かれても真っ
                                    すぐに上に伸びる性質である。
火は炎上=エンジョウ   炎が上昇する様を示しており、温熱の効果、昇騰                                             の行為を示す。
土は稼穡=カショク      土に農作物の種をまき、生長して収穫する工程を示                                          しており、生成や受納の作用を示している。
金は従革=ジュウカク 変革を意味しており、清潔、粛降、収斂の作用を
           示している。
水は潤化=ジュンカ  下へ向かう性質で潤いをもたらし、冷却を示して
           いる。
五行の循環運動として、相生と相克の関係があると学びました。
相生の関係とは、「水生木、木生火、火生土、土生金、金生水」
つまり、生み出す関係です。水は木を生み出します。木は火を生み出しますという関係です。
一方、相克の関係とは、「木克土、土克水、水克火、火克金、金克木」
これは、抑制する関係となります。水は火を消します、火は金を溶かしますというもの。
では、相性の良いものばかりでよいのか、抑制するからダメなのか。悪いのではなく、適度にバランスを取り合いながら、アクセルとブレーキのような関係で良い関係を作り上げていると学びました。
この関係性を理解すると五行色体表を見るのに大変役立ち、五行で分類される人の生理や、病気、食物などの関係、五行属性といわれる縦の関係の養生、診断、治療、薬の配合にも重要な根拠となっていることを学びました。つまり、私の診断結果だった「肝脾不和」はこの関係がバランスを崩していたと言うものです。肝の仕事、脾の仕事は前回、前々回の投稿で整理をしました。私の状態は肝の疏泄の働きの中の情志調節がうまくいかず、つまり、肝気が昇発しすぎて、イライラしやすいことで脾胃の運化機能を痛めていたというものです。脾胃の昇降作用が正しく働けば、食べ物の消化吸収はスムーズに行われ、栄養を全身に運ぶことができます。しかし、それがうまく働いていなかったのです。では、どのようにして対応するのか。
町のお医者さんに行ってこんな話をすると、食べ物の消化吸収に問題があれば、胃薬が処方されるでしょう。でも、私の症状の原因は胃腸の問題よりもまずは感情のコントロールが優先されるものだと教わりました。また、薬膳の大切さ、もちろん漢方薬の効果も絶大なものでした。
原因がわかり始めると対処の方法もわかり始めました。これが私が薬膳に興味を持った最大の要因だったのです。次は症状に合わせた食べ物について整理したいと思います。

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