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【アート思考セミナーを始めた理由】

今年の4月からはじめたストリートアカデミーで開催しているアート×デザイン思考セミナーの<受けたい>登録が500を超えました。
大学では講義をしていたものの、一般向けにセミナーを開催して人が来るのだろうか?と思っていたのですが、昨年の京都造形芸術大学の非常勤講師として「縄文からAIまでの芸術進化論」の中で考察したり、ゲスト講師から学んだ事から独自のアート思考に対する持論を持ち、はじめたところ時代のニーズとも合致していることから500人を超える受講希望者を達成したのだと思います。

アート思考の実践についてはミュージシャンとして音楽を生み出してきた経験、アートフェスのキュレーター経験、そして、ビジネスの視点ではトヨタ自動他の企業や内閣府まで様々なイノベーションが生まれる現場でプロジェクトマネージメントや企画を行う中で実践して来た事がアート思考を活かした企画であった事から実践者としてお話をする事を決意しました。

決意と言うと大袈裟かもしれませんが、2014年に経産省・内閣府のデータベース(地域経済分析システム RESAS)構築のプロジェクトに携わり人口減少や衰退する経済の未来を切実に感じ、衰退社会の中で少しでも幸福な未来のために自分ができることは何かを考え、その実践の一つとしてセミナーを開催するに至りました。

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セミナー開催に至るまで、熊本大学では地方創生を、京都造形芸術大学では「縄文からAIまでの芸術進化論」をテーマに講義を行った事も大きな理由の一つです。

熊本大学ではRESASの流れもあって地方創生について講義を行っています。私は講義の中で「政治は変えられなくても、世界は変えられる」と生徒に話しています。地方は圧倒的な人口減少によって税収は極端に減っていきます。学生の頃から、政治や既存のシステムに頼らず【自分ごと】として自立して社会に関わる事が大切です。政治を諦めろと勧めているわけではありません。諦めてしまう前にまず、自分の見えている世界から自分の力で変えていきましょうというメッセージです。

京都造形芸術大学では縄文時代と現代社会の類似性から芸術の進化とを結びつけて独自の芸術進化論を展開してきました。縄文から最先端のメディアアートまで多彩なゲスト講師をお招きしてアートとその進化の向こう側について考察してきました。人にとってアートとは何か?を問うコトは人自体を問うコトでもあります。

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そうした講義の中から、アート思考の概念とその実践によって世界に対して能動的で創造的なアプローチをすることの重要性に気がついたことをきっかけに、この概念を多くの人にシェアしたいという思いからセミナーを始めるに至ります。

アート思考に期待出来ることは
・自己の内面から本質を問い直す力
・作品やアイデアを「これで良いのだ!」と肯定出来る自己肯定感
・今までにないコトを生み出す創造(妄想)力
・思いを伝える力
・相手を認め相手を巻き込む力
・表現し続ける力

デザイン思考は時としてユーザーの満足度を求めるあまり、本質的に伝えたい技や技術、表現を忘れてしまう場合があります。アート思考は常に自分の本質から発想し、自らが本当に作りたいモノコトを生み出していきます。
多様性や複雑化した社会の中でアート思考は本質を導くツールではないかと思います。

アート×デザイン思考セミナー 詳細はこちら↓

https://www.street-academy.com/steachers/95580


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