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Creative management

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「正解の見えない時代」「AIが多くの仕事を担う時代」ライフスタイルやビジネスにアート×デザイン思考を取り入れることが注目を浴びています。ロジカル思考>デザイン思考>アート思考を横… もっと読む
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#アート

【「理解しようとする姿勢」=「what」や「why」を起点に物事の本質を自分なりの見方で再構築する】

麻布台ヒルズギャラリー開館記念として開催されている「オラファー・エリアソン展=相互に繋がりあう瞬間が協和する周期=」に行ってきました。 空気中に放たれる廃棄物(亜鉛)は作品になる事で私たちの口に入ってこなくなります。小さな影響力であろうと諦めず表現する事が大切だという事に気付きます。 環境問題や社会課題に積極的に取り組むエリアソンは、それらの課題と向き合う時「how」ではなく「what」が大切だと言います。 ビジネスにおいてもSDGsやDX、新規事業も同様に手段から解決

【AIの著作権問題、AIが生み出す世界は「表現」?「アイデア」?それとも、、、】

文化庁は「著作物」を"思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの"と定義しています。 一方でアイディア (作風・画風) に当たる表現は著作物に該当せず、著作権法では保護されません。つまり、○○風というのは著作権侵害とはしない。 なのでAIが描いた画像や物語はアイデアに当たるので、〇〇風にとかのプロンプトから生成された画像は著作権侵害には該当しないというのが文化庁の見解です。 また、AIが学習するためにWeb上で収集してきた膨大

【AIとZ世代と芸術、、】

この動画とてもわかりやすいです。 AIと対話する時、プログラミング以上に大切になってくるのがプロンプト(指示)の出し方。それは人に対しても同じことで、人に指示出せない人にはAIも使いこなせない。とはよく言われてます。 なんとなくZ世代とのコミュニケーション(指示の出し方)と似ている気がします。 「わかってるだろ、とか、自分で考えて」とか、漠然とした指示ではなかなか動かない。いつまでになんの目的でなぜ必要か、それにはどうやるのか?こういう方法でやってください。みたいなプロンプ

【六本木クロッシング2022展:往来オーライ!】

森美術館が3年に一度開催している日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会「六本木クロッシング展」に行ってきました。気になった作品をご紹介します。  玉山拓郎さんの「Something Black」  玉山さんはインタビューで、作品の持つ意味やメッセージ、思想が前提にあって作品を作るというより、まずは作品を作ってみる事で自分自身も鑑賞者に近い視点から作品について思考していると言っていました。自分がこの真っ赤な灯に包まれた空間から感じた事は、こんな内装のレストラン創っ

【NFTはアートに何をもたらしたのか?】

"モノなしに流通させてもいいよねということこそ、NFTが見せた可能性であり、アート×NFTの本質だと僕は思っています。"現代アーティストのプロダクション事業を行う「HARTi」の代表吉田勇也さんは以下の記事でこう語っていました。 また、”資産としてアートを買う人たちは、作品を家に置いたり飾ったりしないことがほとんど。現物を見ずに購入することも多く、オークションで落札したら、そのままアートは倉庫に直行です。”とも語っています。 つまり、NFTによって芸術作品自体の価値より投

【瀬戸内芸術祭2020】

四国生産性本部のお誘いで高松でアート×デザイン思考のセミナーに登壇した後、4年ぶりに瀬戸内芸術祭に来ました。 今回は豊島をレンタサイクルで弾丸ツアーでした。 遭難したか?と思えるような山の中に忽然と現れる風鈴の森。クリスチャン・ボルタンスキーの「ささやきの森」です。静寂を抜ける風が音となり、風を聴き風を見ることができます。 建築なのか作品なのか?棚田の中に突然現れる真っ白な柱が1本もないコンクリートのドーム型の建物「豊島美術館」。建築物自体が作品となり鑑賞者はその空間に

【メディアアートとシンギュラリティ】

アルスエレクトロニカは昨年で創立40周年を迎えた、オーストリアのリンツで開催されている芸術・先端技術・文化の世界的なフェスティバルです。 アルスエレクトロニカのコンセプトはデジタルな空間も公共の世界ととらえる必要があるというもので、人々が社会の構成員である事をアートとテクノロジーを通して再認識する事。人に「問い」を生み出して、アートはそれを考えさせるラボのようなものだ。という考え方があります。アートの視点からテクノロジーの起源・成功・さらには愚行に渡るまで追いかけ、予測し、

【アート×テクノロジー×スピリチュアルの統合】

NAKED, INC.の「ネイキッド占い」やデジタルアートとサウナの「TikTok チームラボリコネクト」の様にアート×テクノロジー×ライトなスピリチュアルだったり、”ととのう”マインドフルネスが若者の人気スポットになっています。これはZ世代の価値観が外在的な物語ではなく内発的な欲求としてマインドフルネスに向いてる傾向をいち早く場にとして表現しているのではないかと勝手に思っています。 20代はどこにリアリティーを求めているのでしょう。 正解が見えない世の中で、彼らは肌感覚で

【日本人の妄想力】

日本に芸術という概念はなかった。 日本で最初に芸術という概念が生まれたのは、明治時代。最初に訳語としての「芸術」を用いたのは1883年(明治16)の中江兆民と言われています。つまり、その前まで芸術という言葉(概念)は日本になかったということになります。芸術という概念自体、欧米の文化として輸入された概念であったのです。西洋から輸入された教養としての芸術が文明国家として持て囃され、その頃から芸術の欧米化がはじまります。   つまり、今私たちがいう芸術は日本の独自の絵画や彫刻、音

【脱アート:③踊る神の島バリ】

アートは無くなってしまえばいい。 アート思考を日々考えていくうちに、今注目されているビジネスとアートの関係を紐解く為には、その前に人や社会とアートの関係について踏まえておく必要があると考えました。その3回目。過去の記事は以下になります。 私が30年前にフィールドワークを行なったバリの舞踏にアーキタイプ(芸術以前の元型表現)のヒントを探してみたいと思います。 観客不在 私がバリ舞踏を知ったのは1985年のプリアタン歌舞団の国立劇場での公演でした。煌びやかなガムランの響きと魅

【アート×デザイン思考セミナーnoteフォロワー特典ディスカウント】

オンライン学習サイトudemyでアート思考セミナーがリリースされました。いつでも好きな時間にアート思考を学習できるビデオセミナーです。 「新規事業を立ち上げないといけないが、なかなかアイデアが出てこない」という方へ!“正解の見えない”時代にアート思考やデザイン思考のフレームワークを活用し、創造力を豊かにしましょう。新規事業立ち上げのプロフェッショナルがナビゲートします。 最近になって大手企業様からのアート思考に関する社員セミナーの要請がかなり増えてきました。外資系大手化粧

【私がアート思考になったワケ:②高校生アート集団】

【私がアート思考になったワケ:①反社会的高校生】のつづき 社会への「問い」 なぜ世の中の大人があれほどまでに愚かなのか? 愚かな世界がなぜ生まれたのか? その世界は神が創ったのか? それとも人間が神を作ったのか? 私はその人間達と同じなのか? その人間とは何なのか? 何の目的で生きているのか? 私は何なのか?どこから来て、どこに行くのか?大人とは?社会とは? という思考が高校生の私の頭を常に巡っていました。 この「問い」こそがアート思考が始動する原動力だったのです。 学

【私がアート思考になったワケ:①反社会的高校生】

私が主催するアート思考セミナーの冒頭に使っている『自己紹介《自分史のもくじ》』です。見るからに怪しい経歴だと思いますが、これでセミナーのツカミはOKです(笑) 『自己紹介《自分史のもくじ》』は折に触れてお話していこうと思います。今回は、思春期のアートの芽生えについて思考していきたいと思います。そのまえに、ちょっとだけ、アートについて。 アートは作品(結果)である以上に状態、または姿勢であると思っています。つきつめると、表現をしていなければ生きれない、自分の存在を唯一世

アート思考トークセッション【子どもが教える学校】オンデマンドビデオ版

9月14日に開催された アート思考トークセッション【子どもが教える学校】のオンデマンド版です。この動画は有料コンテンツになっております。 毎回多彩なゲスト講師をお招きして、様々な角度からアート思考について考察するトークセッション。今回のゲストは「子どもが教える学校」主宰の鈴木深雪さんです。子ども達の独自の視点で展開される大人に向けた授業が評判を呼び、4ヶ月でのべ1000組が子ども先生の授業に参加、”めざましどようび”や”NHKニュース”でも取材されるなど話題になっています。

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