マガジンのカバー画像

Creative management

129
「正解の見えない時代」「AIが多くの仕事を担う時代」ライフスタイルやビジネスにアート×デザイン思考を取り入れることが注目を浴びています。ロジカル思考>デザイン思考>アート思考を横…
運営しているクリエイター

#モチベーション

【創造性と脳の働き】

近畿大学医学部の脳科学者生塩研一氏の著書「究極脳のつくりかた」を読みながら脳の創造性と機能について考えていました。 例えば、将来の報酬に関わる「やるき中枢」である前帯状皮質の報酬系の機能。動物実験では、ご褒美が近づくほど前帯状皮質の活動は活発になり、ランダムに報酬が与えられると活動が変化しなくなるという研究結果からもわかる様に、やるき中枢を活発化させるためには期待感だけではなく目的(具体的な報酬)が必要だと言うことです。 これは個人にとどまらず、企業経営でいうパーパスやビ

【内発的動機と自己肯定感】

「内発的動機」はアート思考でもよく出てくるキーワードです。 ダニエル・ピンクは著書「モチベーション3.0」の中でモチベーション1.0は食べたい、眠りたいなど「生理的動機付け」。モチベーション2.0は報奨などの外部要因で「外発的動機付け」と定義し、モチベーション3.0の「内発的動機」が持続可能性と生産性がもっと高いとしています。報酬や昇格などの外的要因に基づく報奨ではなく、自身の内面からくる報奨を目的とするモチベーションです。多くのイノベーションはこのモチベーション3.0から

【音の対話型鑑賞とアート思考】ミニセミナー&トークセッション動画で見れます。

2月15日に開催されたアート思考トークセッション 「音の対話型鑑賞とアート思考」の録画です。 ビジネスに創造性が必要な時代。 AIの進化や経済成長の鈍化等の背景からビジネスにおける創造性が重視されてきています。誰もが持つ創造性をいかに生活やビジネス活かしていくか?アート思考が注目される中、今回は音楽の視点から創造性を探っていきます。 Underworldや坂本龍一氏に絶賛されている音楽家であり、自ら音の対話型鑑賞「ON x CHI」を開発、NFTアーティストとしても作品を

有料
500

【創造的で自立した個人による組織にはモチベーションだけでなくエンゲージメントが必要】

20世紀の多くの生産性はルーティンワークで支えられてきました。ルーティンワークでは作業に従順な労働者(人材)である事を求められたが、現代ではルーティンワークに当たる仕事のほとんどを機械がやってくれる時代になったのです。 このルーティンワークは統制(コントロール)されることによって成立していたのに対し、機械が代行しない人の仕事のあり方は自立性と関与または絆(エンゲージメント)を前提としています。 自立性は、報酬や罰(アメとムチ)といった外的に与えられるものではなく自分の内発

【エンゲージメントとモチベーション】

20世紀の多くの生産性はルーティンワークで支えられてきました。ルーティンワークでは作業に従順な労働者(人材)である事を求められたが、現代ではルーティンワークに当たる仕事のほとんどを機械がやってくれる時代になったのです。 このルーティンワークは統制(コントロール)されることによって成立していたのに対し、機械が代行しない創造的な仕事の領域は自立性と関与または絆(エンゲージメント)を前提としています。 自立性は、報酬や罰(アメとムチ)といった外的に与えられるものではなく自分の内発的

【経営者・マネージャーの意識改革:アート思考の逆効果】

最近はアート思考セミナーのおかげで企業の新規事業や組織改革の相談が多くなっいます。イノベーションや新規事業は企業にとってこれからとても重要な課題になってきます。ただし、ここには大きな落とし穴があります。 新規事業開発以前の問題として、「働き方改革」で既に落とし穴にはまっている企業も少なくないはずです。 問題は「働き方改革」を表面的に導入をしても、逆効果になりかねないという事です。そもそも、働き方が変われば生産性も上がり、離職率も下がるだろう、、とおもったら逆に離職率高くなり