小さな大聖堂 「近江楽堂」
東京オペラシティの広大な敷地にひっそりと存在する近江楽堂。この礼拝堂をイメージして作られたホールは、そのサイズからは想像できない、まるで大聖堂（カテドラル）のような唯一無二の響きを有しているのです。
まともに会話ができないほどに（笑）響く！
「ささやきの回廊」の仕組みを逆手にとって、壁際にへばりついておしゃべりした方が会話できるのではと思うくらい。
そんなホールでの録音。
円形のホールゆえ中心にマイクロフォンを置くのはきっと得策ではないから、直径を測って設置場所を計算。高さはわからないし計算しきれるものでもないと思い、そこは聴いて判断。
とにかく音の反射が複雑なので、マイクロフォンはすべて無指向性をチョイス。単一指向性をつかうと指向性のある裏（逆）側からの音が濁るから……今回は、その裏側からの音がふんだんに存在するでしょうからね。
メインのマイクロフォンである DPA4006 は無指向性ですが、高域になればなるほど指向性がついてくるので、UA0777 を用いて全帯域において無指向性に近づくよう調整しています。
そんなこんなで20曲ほど録ったうちの1曲が公開されました！
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