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一緒に青い空を眺めて~小松未歩「青い空ナイト」

明日、8月22日(月)の22:22~23:22に、小松未歩の「青い空に出逢えた」1曲の解釈を語り合うラジオ企画「#青い空ナイト」をtwitterのスペース機能を使って開催します。

「#青い空ナイト」に向けて、現時点で私含め5人がnoteに「青い空に出逢えた」の解釈を寄せてくれましたので、紹介させていただきます。

1番から2番にかけて大きく物語が変わる

この曲、1番のサビと最後のサビの歌詞はまったく同じなのですが、1番から2番にかけて大きく物語が変わり、違う意味を持つものと解釈した方が多くいました。
1番メロでは「にぎわう街できらめく風頬に吹いた」、「雲間にのぞいた天使たちのはしご」、「終わらないどこまでも行ける」といった明るい言葉とともに「あなたに会いに行く」わけですから、1番ではまだ順調な恋愛の楽しい時期をイメージしやすいでしょう。
一方で、2番メロは「本当は少し胸が痛い」「何かが少しズレた」「今日の果てにはいったいどんな明日を手にするの?」と暗い言葉が続き、「雑踏に紛れた彼がにじんでいく」や「もっとそばにもっと近くあなたを感じていたかった」という言葉は別れの暗喩のように感じます。

花の砂時計さんは、小さなすれ違いが重なっていて二人の距離が離れていったものと解釈。

私、品川みくは、お互いの夢を優先するために別れる決断をしたものと解釈。

まこさんは、あなたの「夢」が少しずつ形を変えていくとともに、一緒にはいられなくなってしまったものと解釈。
まこさんは、あなたをミュージシャンとしてストーリーを考えています。ミュージシャンになる夢をかなえようとするあなたが次第に、売れるものを志向するになっていって。あなたの成功を喜ばしく思う一方で、だんだんと自分だけのものではなくなり、傍にはいられなくなってしまう。
そんなストーリーに「雑踏に紛れた彼がにじんでいく もっと傍に近くあなたを感じていたかった」という歌詞がすごくはまります。

いろいろあった末に見た「青い空」は、花の砂時計さんの言葉では"達観"あるいは"悟りの境地"。この恋が終わってもあなたは今も夢を追いかけているし、私の人生も続いていくし、空は青々として綺麗です。
「國破れて山河在り城春にして草木深し」(杜甫「春望」)という感じでしょうか。

実は歌い出しから別れの決意をしていた?

ところで、こうしたストーリーを思い浮かべながら曲を聴いてみると、1番から2番にかけてのギャップに少し戸惑うところです。1番サビ終わりから2番メロまでの間奏は短く、何の前触れもなしにいきなりストーリーが急展開しているのも、少し違和感があるところです。もしかすると、1番の時点から既に別れの決意をしていたのかもしれません。

のりさんは、1番メロを10年付き合った恋人に別れを告げるために会いに行くものとして解釈しました。

別れようと心に決めていても、なかなか行動に移せない。どうせ別れることになるのならば最後は良い日を選んで、笑って別れたい。そこで「にぎわう街できらめく風ほほに吹いた」から、今日こそはと決断したのかもしれません。
別れの決心をしながら見たものだとすると「天使たちのはしご」もまた違ったイメージに見えてきます。のりさんは、「自分が下した決断が、悲しい意味ではないことを肯定してくれたような前向きな気持ち」と解釈しています。

七夕の物語を想像して

スリトンさんは、この曲を"小松未歩流七夕の物語"として解釈しました。七夕の物語だとすると「夏が近づいていく」ことのメッセージが明確になりますね。

アンケート結果の紹介

「#青い空ナイト」に向けて開催したアンケートの結果を紹介します。

おわりに:明日の放送をお楽しみに

小松未歩は歌詞に抽象的な表現が多いだけでなく、歌い方としても抑揚をあまりつけずに淡々と歌いますので、聴き手が取れる解釈の幅はとても広くなります。それぞれにストーリーを思い描くことができ、100人いたら100通りの解釈ができることも小松未歩の魅力なのかもしれません。
同じ1番の歌詞を恋愛の楽しい時期とも別れの決意とも聴かせることができる、全く同じ歌詞のサビが違う意味に聴こえてくる。日本語の多義性をうまく生かしている感じもしますよね。

これまで紹介したnoter5人のほか、えいちびぃさん、kazuさんも含め、7人のスピーカーで明日のラジオ企画を開催いたします。1曲をとことん掘り下げて楽しむ企画、よろしければぜひ聴いてみてください。