『青い空に出逢えた』を語る
こんにちは、のりです。
小松未歩さんの『青い空に出逢えた』を語ります。
まずこの歌詞解釈として、短い小説みたいなもの書きました。
その上で解釈していきます。よろしくお願いします。
『青い空に出逢えた』
全国的に梅雨が明けたとニュースが流れた。
街の人々は久しぶりの晴れ間に嬉しそう。
私も傘を下ろし、雨が降ってないのを確かめたあとそっと傘を閉じた。
私は今日、10年間付き合った恋人に別れを告げに行く。
自分で出した決断なのに、私の足は重かった。
遠くの方で雲が拓いて、天使のはしごが降りてきていた。
雨もいつか上がるように、私たちの関係も、またいつか、同じ空を見れる日が来るのかな。
関係が終わるわけじゃない。会えなくなるわけじゃない。
いつだってお互いを想いやれるはずだ。
私は空を見上げて、少し微笑んだ。
数年後
あれから何年も経ったのに、私の心は未だ彼を想っていた。
プロポーズを断ったことを後悔する日もあったけれど、ifの話をしてもキリがない。
最近よく彼を思い出す。夏が近いせいかな。
記憶最後の彼がふいににじむ。
あぁ、こんな気分のとき、側にいてくれたらいいのに。
わかっている。
嫌いで別れたんじゃない。
愛してたから、お互いの背中を押しあった。
そうだよね。
数年後
子供の世話も落ち着いた頃、同窓会のハガキが届いた。
懐かしいな。彼も来るのかな。
風の噂で2人目が産まれたと聞いた。
あの頃、世界で1番愛してた。
夢を叶えるため、遠くへ行く彼が、着いてきてほしいって言ってくれたこと、本当に嬉しかった。
だけど、私は一緒には行けなかった。
七夕の短冊に書いたよね。
お互いの夢が叶いますようにって。
きっと叶うよって、言い合って笑ったあの夏。
ねぇ。
こんなふうに笑って会える日が来たのね。
いつかお揃いの指輪をして微笑む未来も望んだけれど。
これが私たちなりの愛なのね。
あなたの笑顔に逢えた。
あの日からずっと、お互いを思いあっていたと、そう思ってていいんだよね。
またひとつ、夢のかけらが輝いた。もっともっと集めて7色に輝かせよう。
本当の答えがきっと、そこにあるから。
終
では、歌詞に沿って解釈していきます。
☆今日はシグナルくぐり抜けてあなたに会いに行くわ
『シグナル』とは、梅雨明けのニュースのこと
季節が梅雨から夏に変わったこと
☆にぎわう街できらめく風頬に吹いたから
雨上がりの露をまとった風が吹いた
☆雲間にのぞいた天使たちのはしご
☆腕を伸ばし静かに乗り終わらないどこまでもゆける
雲が拓き太陽が差す
自分が下した決断が、悲しい意味ではないことを肯定してくれたような前向きな気持ち
☆青い空に出逢えた
迷ってた気持ちが晴れたこと
☆どんな時も同じ方向を見つめていたい
いつだってお互いを思いあっている
☆最後まであきらめないで
今は別れても、またいつか結ばれる日が来るかもしれない
☆夢のかけら集めて7色に輝かせて
☆Ah-探してた答えはきっとそこにあるから
いくつもの小さな夢を叶えていけば、縁があるならまた2人でいれる未来もあるはず
☆本当は少し胸が痛い 何がかが少しズレた
後悔してないと言い切るのは嘘になる
本音と建前のズレ
☆今日の果てにはいったいどんな明日を手にするの
いくつこんな夜を超えないといけないのだろう
☆雑踏にまぎれた彼がにじんでゆく
記憶最後の彼が涙でにじむ
☆もっと側にもっと近くあなたを感じていたかった
本当はもっと、いれるならずっと、側にいたかった
☆青い空を見てたら
思い出の写真の中にいる彼のこと
☆憧れてた未来のこだわりが消えてゆく
全ての望みを叶えようと自分に嘘ついたり無理をしようとしたことが昇華していく
☆今ではそれぞれ違う道を歩き出した2人に同じだけ愛が見える
お互い選んだ道を心から応援してる、それがお互いを想う愛の形
☆Ah-どうか忘れないで笑顔だけはずっと
夢を追う道は辛くても、あなたが笑顔でいてくれるよう願っている
☆せいいっぱい愛した でもあなたの夢についてはゆけなかった
世界で1番愛してた
あなたと生きる道を選ぶことだってできたけど、その時の私には出来なかった
☆ほらあの夏が近づいてく 願い事は叶うよ そういつも話してたね
短冊に書いた願い事
お互いの夢が叶いますように
幼い頃からそう言い合っていた
☆Ah-笑って会える日が来るなんて寂しい
結局あなたとは結ばれなかった
その運命を受け入れた
友人として、今も想い続けている
☆青い空に出逢えた
夢を叶え笑顔のあなたと再会
☆どんな時も同じ方向を見つめていたい
今は良き友人として、お互いの幸せを思っている
☆最後まであきらめないで 夢のかけら集めて7色に輝かせて
☆Ah-探してた答えはきっとそこにあるから
夢を追い続けていたあの頃のまま、変わらないあなたでいてほしい
私も探し続けていくよ
その先に答えがあると信じて
これが私なりの解釈です。
読んでくれてありがとうございました。