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2021年 心に響いた曲

このnoteはなまおじさん主催「楽曲オタク Advent Calendar 2021」の20日目の記事です。
(パソコン推奨です)

昨年は勝手になまおじさん風の10選記事を書かせていただきましたが(すみません)今年度はありがたいことに本家「楽曲オタク Advent Calendar」に参加させていただきました🙇


ということで、昨年とほぼ同様になりますが「今年聴いて特に心に響いた曲」について書きたいと思います!

曲順は一日(正午から深夜、朝方まで)をイメージして制作させていただきました。noteもその順番で紹介させていただこうと思います。

1.トンデモワンダーズ / sasakure.UK

作詞・作曲・編曲:sasakure.UK

一曲目はsasakure.UKさん(以下「ささくれPさん」)の「トンデモワンダーズ」です。

この楽曲の魅力といえば、なんといっても文学的で凝った歌詞それに呼応するように楽曲が展開されていくという点。歌詞を見ていただければわかると思うのですが、とにかく韻を踏みつつ、一つの言葉にたくさんの意味が込められていて、一聴しただけでは読み取ることができないくらい情報量が多いです。また、明るいだけでなくすこし物悲しい雰囲気もとても良いですね。

落ちサビで「世界解体10秒前!?」と言った本当に10秒後に爆発(?)してラスサビに入る所は衝撃的でした。歌詞も含めて、こういった遊び心のある楽曲って、案外少ないんですよね(私が気づいてないだけかもしれません)。世界のどこかにいる誰かが気づくかもしれないし気づかないかもしれない、できれば気付いてほしい。そんな淡い期待を込めた仕掛けかもしれませんが、それ一つあるだけで楽曲の面白さと奥深さは倍増すると思っています。


2.エンターテイナー / Rain Drops

作詞・作曲・編曲:じん×堀江晶太

二曲目はRain Dropsさんの「エンターテイナー」です。

「エンターテイナー」という名前がついている曲は本当にどれも名曲だらけですね!

初めてこの楽曲を聴いた時、頭のほぼアカペラの部分だけですでに「良い曲だ!!」と思いました笑

六人歌唱ということもあってパワーがありますし、次から次へと重ねるように怒涛の展開を見せてくれます。また、転調も激しくテンションが高いまま曲が終わるので、ブルーな気持ちで聴き始めても終わる頃には高揚感満載だったりします😅

個人的には(行ったことないですが)クラブなどの音響設備が整ったところで大音量で聞きたいです。


3.いんたらくとふぁんたじあ / ホロライブファンタジー

作詞・作曲・編曲:森本練

三曲目はホロライブファンタジーさんで「いんたらくとふぁんたじあ」です。

「はじめてのかくめい!」を彷彿とさせる王道アイドルソングであり、始まりを感じさせる曲調ですがそれだけではなく、すこし切ない雰囲気をもった楽曲です。特にサビ一回目のドラム(スネア)がとても特徴的で「これだけでは終わらない!」感が強いです。

個人的に一番気に入っているところはサビ二回目の後半

「窓越しのfantasyであっても、出会いは幻じゃないから」

という部分です。VTuberらしい距離感のアプローチをしてくる歌詞がとてもオリジナリティとリアリティをもっていて魅力的です。


4.プリンセスでんぱパワー!シャインオン! / でんぱ組.inc

作詞・作曲:前山田健一

編曲:釣 俊輔

四曲目はでんぱ組.incさんの「プリンセスでんぱパワー!シャインオン!」です。前山田健一さん(以下ヒャダインさん)の楽曲は常に圧倒的推進力と世界観を持っていて、一聴すれば「あ!この楽曲はきっとヒャダインさん作曲だ!」とわかるほどです。

そんなヒャダインさんの楽曲ですが、ここまでオーケストラチックな楽曲は初めて聴きました。編曲が釣 俊輔さんということもあるかもしれませんが、またあらたなヒャダインさんの一面が垣間見えた気がします。

この楽曲の一番の魅力は曲が進むにつれての「豹変具合」だと思います。

一番は「夢を見て」二番では「現実を見て」落ちサビから最後にかけて「答えを知る」という流れがあると感じていて、とても元気をもらえる楽曲ですし、場面の移り変わりが激しくて楽しい楽曲なので、もしまだ聴いたことがない方がいらっしゃいましたらぜひ最後までノンストップで聞いてみてください!

ちなみに個人的に好きなところは落ちサビとラストの

「変わることは 変わらないためだから もう恐れない」

「夢の先は何があるの?夢の先は夢しかないの!」という部分です。


5.シンデレラ / サイダーガール

作詞・作曲: Yurin

編曲:Ryo Eguchi

五曲目はサイダーガールさんの「シンデレラ」です。

偶然ですが今年度はシンデレラが主題の曲が集まってますね笑

もしかしたら「シンデレラ」という題材は人の心に訴えかけたり勇気を与えたりしやすいのかもしれません。

ですが、この楽曲は今まで取り扱ったような下剋上精神あふれる楽曲ではなく、学生のようなやさしく、淡い恋心を描いた楽曲です。

この楽曲はTVアニメ「古見さんは、コミュ症です。」オープニングテーマで「些細な喜びを育てていきませんか」

「一緒に猫に会いに行きませんか」

「寄り道しながら帰りませんか」

というポップでありながら優しくお誘いする感じがアニメの題材ととてもマッチしています。

学生の方!登下校の際にぜひ聴いてほしい一曲です!


6.Life is HaRMONY / 桐生つかさ、黒埼ちとせ、白菊ほたる、鷺沢文香、諸星きらり

作詞・作曲・編曲:no_my

六曲目はシンデレラガールズ劇場より「Life is HaRMONY」です。

学園祭がテーマになっている楽曲で、合唱っぽいフレーズが入っているところが特徴的です。また歌詞の中で今までのシンデレラガールズ劇場で出された楽曲を思い返すようなフレーズがあり、ファンからすればたまらない仕掛けです。

この楽曲も王道アイドルソングでありながらすこし切ない雰囲気を持っていて「シンデレラガールズらしいな」と思いました。

個人的にサビ頭の

「人生は独りでは歌えないHaRMONYだから」

という歌詞が過去最高レベルで好きです。


7.Stellar Stellar / 星街すいせい

作詞:星街すいせい

作曲・編曲:TAKU INOUE

七曲目は星街すいせいさんの「Stellar Stellar」です。

今年は昨年よりもTAKU INOUEさんの楽曲をたくさん聞いた年でした。

この楽曲は、クラブサウンドを得意とされているTAKU INOUEさんらしい「夜が似合う」重厚感ある楽曲で、都会の外で星を見ながら聴きたい一曲です。

私は22時までアルバイトしている人間なので、帰り道にANW01のMIDNIGHTプリセットでよく聴きます。もし夜に外を出歩く機会のある方がいらっしゃいましたらぜひお試しください!

また、この楽曲が収録されているアルバム「Still Still Stellar」は星街すいせいさんの圧倒的な歌唱力も相まって、どの楽曲も夜が似合う名曲ばかりですので、まだの方はぜひ...!


8.コンパスソング / 鹿乃

作詞:鹿乃

作曲・編曲:田中秀和(MONACA)

八曲目は鹿乃さんの「コンパスソング」です。

今年の田中秀和さん手掛ける楽曲は電子音が目立つイメージがありましたが、この楽曲もその中の一曲です。

コンパスソングという題名通り「道標」のような楽曲で、鹿乃さんのやさしい歌声と後押ししてくれるような歌詞がメロディと相まってパワーをくれます。

個人的に一番好きなところは

「理想と違う現実に 足がすくんじゃうけど
   心の中にあるコンパスは知っている 指し示している」

という部分です。

今何か目標があって頑張っている人、理想を持っている人が心折れてくじけそうになった時、ぜひこの楽曲を聴いていただきたいです。

このCDに収録されている「ミッドナイトシアター」という楽曲もいい曲なので合わせて聴いてみてください!


9.Starry Jet / 星街すいせい

作詞:こだまさおり
作曲・編曲:齋藤大(Hifumi,inc.)・櫻澤ヒカル(Hifumi,inc.)

九曲目は星街すいせいさんの「Starry Jet」です。

この楽曲は七曲目の「Stellar Stellar」と同じアルバム「Still Still Stellar」に収録されている一曲で、他の曲に比べてより一層四つ打ち感の強い楽曲です。

クラブ感あるノリと力強い低音が魅力で、すごくテンションが上がる一曲です。Bメロ後半のストリングスの駆け上がりや、サックスソロ、カッティングギター、二番Aメロは途中からラップになっていてより一層ノリを際立ててくれます。

この楽曲は「勇気をくれる」というよりは、ノリに乗ってる人を「さらに盛り上げる」というイメージがあります。

個人的にこのアルバム「Still Still Stellar」の中で一番好きな楽曲です。


10.3時12分 / TAKU INOUE & 星街すいせい

作詞・作曲・編曲:TAKU INOUE

最後の楽曲はTAKU INOUEさん、星街すいせいさんの「3時12分」です。

TAKU INOUEさんらしい「夜が似合う」一曲です。

この楽曲も、先ほどのアルバム「Still Still Stellar」の楽曲と同じくANW01のMIDNIGHTプリセットが良く似合う楽曲ですが、他の楽曲と比べて違うところがあると思います。

それは、もっと「世界が静かである」という点だと思います。

個人的には午後三時よりも午前三時が似合う楽曲だなと感じていて、都会の電気が消えた後、真っ暗な世界でポツンと独り家に帰るような孤独感と、曲冒頭のにあるような今日を振り返り、終わりを実感させるような雰囲気を持っていて、TAKU INOUEさんの感じる

「クラブ帰りの熱をまとった静けさ」

とはこういうものなんだろうなと、クラブの良さをまた一つ垣間見た気がしました。


おわりに

ここまで私の拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

こうしてみると歌詞が楽曲に与える影響力はすさまじいものだなと思いました。ここで紹介されている楽曲も、もし今ある歌詞ではなかったら紹介していなかったかもしれません。

あらためて、以前「アニソンクリエイター'sBAR2020~この10年の作品を振り返って~」にて田中秀和さんがおっしゃっていた
「作詞家は作曲に半分足を踏み入れている」
という言葉が自分の中で響きました。

ちなみに曲の選定について特に意識はしていなかったのですが、偶然にもすべての楽曲が今年リリースのものでした。今年の音楽も充実していた証拠だと思います。(上から目線みたいな文になってしまいすみません💦)

何とか短くまとめよう短くまとめようと考えているうちにごちゃごちゃになってしまった気がしますが、少しでも楽曲の魅力や楽曲に対する私の考えを伝えることができていたら良いなと思います。

今年もたくさんの人や楽曲と出会うことのできた最高の年でした。ありがとうございました。

よいお年を!

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