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2020年10月 家を手放した

きっかけはパートナーの

「移動生活してみない?」

という一言だった。



常日頃、彼は

「海外行こうかな」
「日本の夏は耐えられない」
「寒いの本当に苦手、俺まじで冷え性」

と、言っており
東京の極端な温度に頭を悩ませていた。

その吐露は、旅生活を始めるための
ジャブだったかもしれない。


「いいこと思いついた。
季節ごとに移動したらいいんじゃない?!」

彼は、大まじめに話していた。


わたしは
「いいね!!!」
とは、すぐには言えなかった。


なぜなら当時、
息子は生後6ヶ月。

長時間移動できるのか
病気になったらどうするか
乗り物に乗った時ギャン泣きしたらどうしよう・・・

心配は尽きなかった。


でも、何より
移動生活って楽しそう
という気持ちがあって、
とりあえず話に乗ってみることにした。

無理だったらまた定住すればいいよね、と
開き直った。


慣れ親しんだ街を離れるのは寂しいし、
荷物をどうやって運べばいいのか、
物をもっと減らせるのか。

湧き出る感情や疑問に一つずつ
納得できる回答を探していった。


7、8月あたりから話し合いが始まり
9月には腹を決めた。

とはいえまだ小さな息子を第一優先。
1歳検診や予防接種を終えてから旅立ちたかった。

なので、ホームレス後初めての家は
もともと住んでいたのと同じ区域に。


慣れ親しんだ街の延長に、
まだまだいろんな魅力があることを知った。



実は、いきなり家を手放したわけではない。
我々はいわゆるミニマリストだった。

TV、掃除機、電子レンジ、炊飯器は
何年も前から手放していて
家に家電は一つもなかった。

息子が生まれてから
冷蔵庫と洗濯機を用意したくらい。

最終的にはそれらもサヨナラして、
色々手放していったけど
やっぱり大切だったものはある。


ティガーのぬいぐるみ
靴磨きブラシとクリーム

大切なものは、
120サイズの段ボール
機内持ち込みサイズのスーツケース
シティリュックに収まった。

なんて身軽、なんて気楽。

足りないものはないと思っていて、
たまに欲しいものがあるくらい。

欲しいものを手に入れる場合は、
今持っているものを手放すのを心がけている。

ずーーーーっと大切なものや
今大切なものは、意外と少ない。



旅生活というと
いろんな場所を巡っているようなイメージを持たれるかもしれない。

忙しい、落ち着かない、とも。

でも、我々は2ヶ月ごとに住む場所を変えるスタイル。

観光場所にはほとんど行かず、
地域で普通に暮らす。
(ゴミ分別や家の掃除も自分たちできっちりやる)

普通の生活が
我々にとっては非日常で
その街の魅力を見つけることになっている。

家がないことをホームレスと言うけど・・・

馴染みの風景、人、お店、場所が増えていくのって、
また行きたい(帰りたい)と思うのって、
ホームが増えていっていると言えませんかね?!?!
とってもホームフルです。

祝・ホームフル!!!

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