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名文貼る(And just enjoy yourself /孤児には私がいない)

少し疲れた中でTwitterをやっていると、多くのことを自分の重力に引き付けて解釈する。その中でふと思い出した22歳ごろの自分の文章があった。 (あえて未熟な文とは言わない。これを超える文章を生涯書くことはないだろう。) 男と女、手をつないで寄り添った二人がその街を歩いていた。 彼らは孤独だった。なぜなら、彼らが孤独でない世界のことを私はわからないからだ。 そして孤独である以上のことを記されなかった彼らは、別の世界に記された人間の描写を、美しいけれど、生涯行くことのない遠い

    • 私とプロパガンダ

      学生時代に感情移入していた人が3人いる。 ゲッベルス→タレイラン→ロートレックだ(この順) 要は育ちそこなった奇妙な人間としてどう生きるか?という問いについて、 彼らは誘導灯の光を投げかけていた。 「人に影響を与えられない、そんなことをしても無駄だ」と思うなら、死ねばよい。 すべてが積み重ねである、小さなエネルギーの総体としてシステムが動くのだということを信じられないというなら、なぜ日々研鑽を続けるのか。 なぜ毎日仕事に行くのか。 マクロがミクロの集合であるのならば、あな

      • 好きな監督

        好きな監督という概念に出会う。 正確に言えば「監督語り」というもの。 私には好きな映画はあっても好きな監督はないことに気づく。 (一方で、好きな作家はいる。もちろんドストエフスキー。) ビリー・ワイルダー監督作の『サンセット大通り』をまさに見ている。 おばさんに愛されるキモさ、もっと言えばほとんどの女性に愛されるキモさというものをそのまま書いているように思う。 私は面食いなのだろうか。女性の感情(男性に愛されることはこれまでなかったからだが)がひどくつらい。皆これを顔で免責

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