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SUMIYU's ダンジョン潜り

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2018年9月の記事一覧

【ダンジョン潜り:追補編】 ~術について、及び火神グ・ロウルの物語~

【ダンジョン潜り:追補編】 ~術について、及び火神グ・ロウルの物語~





術 術、または魔法、とは神々と交信しその力(権能)の一部を借りる行為である。
 術を使いこなすには深い学習と個々の神とのつながりが求められるため、メイジ、魔法使い、召霊師などと呼ばれる専門の熟練者のみの特権となっている。
 また神官や巫女といった特定の神に奉仕する僧職者は、その神に認められ初歩的な術の権能や加護が与えられていることが多い。



 古典的で正統なスタイルにおいて、術は呪

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【ダンジョン潜り:追補編】 ~地の子らの創造とエルフ~

【ダンジョン潜り:追補編】 ~地の子らの創造とエルフ~



 上古の神話時代。大地を造り上げた神々の父アーマバは自らの子ら(神々)にその創造の権能の一部を分け与え、個性豊かな彼らがそれぞれ大地に何を造るかを見ようとした。

 多くの神々が動植物や様々の物質を作って地を彩ったが、中には特別の種族を造り出すことに注力した神たちもいた。

 まずエナフセが人間を造った。知能が高く感情も豊かな特別の種族の創造にアーマバの子らは沸き立ち、幾柱かの神々が自らもこ

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